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環境
2010年5月20日号
応援します 東京 農林水産業(9)

都民の食を支えるために水産物の多様な
流通ルートの確立を目指す

水産業振興プラン― 海の復活プログラムとは(1)

 前号では、「水産業振興プラン」(平成21年6月に改定・策定)の概略と4つの基本目標について紹介した。各基本目標にはそれらを着実に達成するためのアクションプログラム(海の復活プログラム)が11項目作成されている。具体的な内容について都産業労働局農林水産部水産課企画調整係に話を聞いた。

未利用水産物の有効活用と販路開拓

クロシビカマス、クロシビカマスのさつま揚げ

未利用水産物と加工品の一例
クロシビカマス、クロシビカマスのさつま揚げ

クサヤモロ、クサヤモロのハンバーグ

未利用水産物と加工品の一例
クサヤモロ、クサヤモロのハンバーグ

 島しょ地域で生産される水産物の多くは、量販店の価格競争が強まったことなどにより、従来どおりの出荷を行うだけでは漁業者の収益を維持することが難しくなっているのが現状だ。「そこで取り組みを始めたのが未利用水産物を活用した新しい商品開発と販売ルートの開拓です」と話すのは藤井大地係長。「未利用水産物」とは、おいしいにもかかわらず食べ方が知られていない、見た目が悪い、鮮度落ちが早く島外に出荷できないなどの理由で、あまり利用されていなかった魚介類。「これらを島内でミンチなどに加工してから出荷することにより輸送費も軽減されるので、漁業者にとってもメリットになります」。未利用水産物は、ひと手間・ひと工夫を行うことで、魅力的な食材へと生まれ変わる。
 加工された未利用水産物をはじめ、東京産の水産物を都内全域の学校給食へ供給していく取り組みも平成17年度から始まった。生産者や都職員が直接小学校に赴き、東京の水産業についての講座を開くなどして、PRにも務めた結果、現在では年間のべ200校以上、10トン超となり、その量は年々増加している。「漁業者の収入安定や地産地消の推進にもなれば」と藤井係長。都では今後も積極的に進めていく方針だ。

(取材/細川 奈津美)

 

 

タグ:水産業振興プラン 海の復活プログラム 産業労働局 未利用水産物

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