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環境
2010年8月20日号

東京農業視察ツアー

とれたての旬の野菜が並ぶ武蔵野新鮮館

 7月27日、JA東京中央会と一般社団法人東京都農住都市支援センターの共催による「東京農業視察ツアー」が開催され、都内の消費者や報道関係者ら約50人が参加した。都市農業を広く消費者や報道関係者にアピールし、国内農業・都市農業の現状と農地保全の重要性を理解してもらうことが目的。  当日はJR三鷹駅に集合。徒歩でJA東京むさし農産物直売所「武蔵野新鮮館」に向かった。店内には農家が持ち込んだ旬の野菜が並び、開店早々にもかかわらずレジには朝どり野菜にこだわる消費者の列ができていた。その後、バスで移動し、独自の取り組みで農業を頑張っている3軒の農家を訪ねた。

(取材/津久井 美智江)

個性的な3軒の農家を訪ねる

小さな子ども連れの家族や農業を学ぶ学生など参加者はさまざま

 最初に訪れたのはJA東京むさし組合員の田中茂さん(武蔵野市)。トマト、キュウリ、モロヘイヤ、赤じそ、ブロッコリー、白菜、キャベツなど、地産地消を主体とした、品揃えの拡大に力を注いでいる。ここでは田中さんの指導の下、トウモロコシと枝豆を収穫。「消費者から『おいしい』と言われる農産物を作るためにトレーサビリティを徹底し、農薬・化学肥料の使用を控え、自家の堆肥を使用しています。学校給食へ食材を提供し、食育として地元農業のPRに努めています」と話していた。

 住宅街の畑で「滝山農業塾」という農業体験農園を展開するのはJA東京みらい組合員の榎本喜代治さん(東久留米市)。第九小学校と連携し、食育にも力を注いでいる。この日は、塾の世話役さんたちも参加して、トマトやキュウリ、ジャガイモの収穫の仕方を教えてくれた。その後、畑の近くにある榎本さんの自宅に招かれたが、そこに待っていたのは冷えたトマト! 猛暑日の当日、何よりのプレゼントだった。

「宝物を探すようにザクザク掘って」と世話役さんがアドバイス

 施設(パイプハウス)とトンネル被覆を利用して、作期の短いホウレンソウ、カブ、ミズナなどを周年生産しているのがJA東京みらい組合員の小寺正明さん(清瀬市)。「有機物施用による土づくりと、合理的で効果的な病害虫防除、収穫後のていねいな出荷調整により、高い品質を維持しています」と話す。地域のリーダーとしての信頼も厚い。当日は小松菜の結束作業を家族とパートさんで行っていたが、ここで振舞われた“完熟にんじんジュース「赤い魔法」”の美味しかったこと。「こでら農園」ブランドで、お土産としていただいた。

 参加費は大人1000円、中学生以下500円(軽食・お土産・保険料含む)。好評につき年内にまた企画する予定。JA東京中央会、一般社団法人東京都農住都市支援センターの各ホームページ、東京農業WEBサイトを要チェック!

 

気軽に収穫体験の旅を

左中央はみんなから“お母さん”と慕われている正子さん

 レジャー感覚で気軽に農業を体験するなら、株式会社農協観光(Nツアー)の「グリーンエコー 自然体験・交流の旅」。「お米作り体験ツアー みんなの田んぼ稲刈り教室(千葉県・神奈川県・埼玉県)」や「芋から作る『こんにゃく作り体験』と紅葉散策&秋野菜収穫体験(東京)」など、日帰りを中心に数泊のツアーが充実している。

 首都圏支店グリーンツーリズム事業課の斉藤善弘さんによれば、「グリーンエコーは10年以上前からある商品ですが、平成17年ごろからは参加者が急増しています」とのこと。まさに食の安全・安心に人々の関心が集まった頃だ。

 「植える・育てる・収穫するという実際の体験と農家の方との交流を通じて、国産の作物や日本の農業について考えるきっかけになればうれしいですね」。

 また、「ふるさと倶楽部」(全国農協観光協会)には、援農ボランティアとして収穫最盛期の農家を手伝うといったツアーもある。農業に興味がある人はホームページ(http://ntour.jp/)をチェックしてみよう

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