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暮らし・文化
2010年8月20日号

らくがきスポーツカフェ(1)

なでしこリーガー誕生を見届けたい

スポーツ・プロデューサー、NPO法人スポーツ見物協会 堀田 壽一

スフィーダ

 チームの名は「スフィーダ」、世田谷をホームタウンとする都内最大級の女子サッカー専門クラブだ。代表の稲田能彦さんは「最終目標は“なでしこリーグ”で試合をすること。今年は“チャレンジリーグ”への加盟を実現させたい」と語る。なでしこリーグとは日本女子サッカーリーグの1部リーグの愛称で、2部リーグの愛称がチャレンジリーグ。10チームから成るなでしこリーグは、国内最高峰のリーグとはいえ選手の多くがアマチュア。昼間、仕事やアルバイトをしながらプレーを続けている。東西6チームに分かれリーグ戦を戦うチャレンジリーグの中には、中高生が中心のチームもある。

 東京都女子サッカー1部リーグのスフィーダが、チャレンジリーグに加盟するには強さの証明が必要となる。その一つが全日本女子サッカー選手権大会東京都予選での優勝だ。スフィーダは強いのか? 東京都予選の決勝戦を見に出かけた。

 7月25日、駒沢オリンピック公園補助競技場、人工芝のピッチ。観客席は無く立ち見で、異常な暑さに汗が噴き出る。35度を超える過酷な条件下でキックオフ。目の前の試合は、確かに技巧が拙くスピードも劣る。が、それだけに「もっと前に出ろ!」という監督の指示や陣形、攻め方などがわかり易く、テレビで見るサッカー中継よりも面白い。

 テレビはボールが中心の映像である。ボールがゴール前にあれば、ペナルティエリア周辺の両チーム10人ほどの選手は映るが、センターラインから敵陣へ20mまでの選手は画面には映らない。しかし、競技場にいるとすべてが見渡せる。「見る」楽しさを実感する。

 スタミナ維持と辛抱のサッカーを見せたスフィーダは優勝した。チャレンジリーグ入りの条件を一つクリアした。次なる目標は関東地区大会優勝だ。目標を達成する力はある。夢に向かって頑張れ、スフィーダ!

 チームが一歩一歩育ってゆく過程を見るのは楽しい。贔屓のDF選手もできた。9月からのリーグ戦を見るのがますます楽しみになってきた。

 ちなみに女子サッカーは意外に近くの競技場で試合を行っている。

●スフィーダ http://www.sfida.or.jp/index.html

●なでしこリーグ http://www.nadeshikoleague.jp/index.html

 


<筆者紹介>

堀田 壽一(ほった じゅいち)

愛知大学経済学部卒業。NHK入局。報道カメラマンを経て、NHKスペシャル「アフリカに架ける橋」「飢餓地帯を行く」「呉清源」など幅広いジャンルでカメラマンとして活躍。スポーツも各種目を取材、スポーツ報道センターチーフプロデュサーとしてサタデースポーツ、サンデースポーツ副編集長を務める。オリンピックはリレハンメル、アトランタ、シドニー、サッカーは1998年のフランス大会を現地取材。特にJリーグは1983年から取材を続けている。1997年、NHK退職後、関連会社でスポーツ番組制作に参加。2007年からフリーランス・スポーツプロデューサー。日本トップリーグ連携機構マネージメント強化プロジェクトアドバイザー、NPO法人スポーツ見物協会会員。

 

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