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暮らし・文化
2010年11月20日号

らくがきスポーツカフェ(4)

競輪より面白い !? ガールズケイリン

スポーツ・プロデューサー、NPO法人スポーツ見物協会 堀田 壽一

ガールズケイリン

 女子アスリートの間で、ある競技のプロ選手募集がちょっとした話題になっている。競技種目は「ケイリン」、いわゆる「競輪」だ。

 競輪選手は、競輪学校で1年間学びプロ資格を取得した男子に限られていた。この度、その門戸が開放されるのだ。

 ここ2〜3年競輪にチャレンジする女子自転車競技選手が多く、最近は各地の競輪場でレース間のエキジビションとして「ガールズケイリン」が行われている。また2012年ロンドンオリンピックで、日本発祥の競輪が「ケイリン」として採用されたことも女子アスリートの関心を高めた。

 調布市の京王閣競輪場で11月2・3日「ガールズケイリン」が行われた。レースは2000m、ルールはオリンピックと同じ、プロのケイリン選手を目指すアスリートが「 腕前」ならぬ「脚力」を争った。

 プロのケイリン選手を目指す渡辺ゆかり選手は、スピードスケートの元オリンピック代表。「レースは脚力勝負のスケートと違い難しい」とガールズケイリンで猛勉強中だ。

 ケイリンはタイムトライアルではない。いかに巧くゴールするかが重要なのだ。1600mまで相手の脚力、逃げ切る力、位置取りなどを想定し、レース運びの戦法を組み立てる。残り400mは全力で勝負に挑む。そして最後の直線50mで戦法の結果が出る。

 日本競輪学校女子第1回生徒を募集する(財)JKAは、反響は大きいと語る。「試験に合格すると、来年4月からの1年間、日本競輪学校で朝6時半起床、夜10時消灯の合宿生活を送ります」と意志堅固な女性を待つ。

 決勝戦で2位になった加瀬佳奈子選手はトライアスロンからの転身組。「戦法を考えて強い選手を倒す面白いレースを見せないとダメだ」と言う。そうだと思う。「女子競輪」には、昭和30年代人気が無くなり消滅した過去がある。

 「女子ケイリン」が始まるのは2年後の7月だ。どんな選手がデビューするのか、見せるレースができるかどうか……、楽しみだ。

●ガールズケイリン http://www.girlskeirin.com/index.html

●財団法人JKA http://www.keirin-autorace.or.jp/(競輪とオートレースの振興法人)

 


<筆者紹介>

堀田 壽一(ほった じゅいち)

愛知大学経済学部卒業。NHK入局。報道カメラマンを経て、NHKスペシャル「アフリカに架ける橋」「飢餓地帯を行く」「呉清源」など幅広いジャンルでカメラマンとして活躍。スポーツも各種目を取材、スポーツ報道センターチーフプロデュサーとしてサタデースポーツ、サンデースポーツ副編集長を務める。オリンピックはリレハンメル、アトランタ、シドニー、サッカーは1998年のフランス大会を現地取材。特にJリーグは1983年から取材を続けている。1997年、NHK退職後、関連会社でスポーツ番組制作に参加。2007年からフリーランス・スポーツプロデューサー。日本トップリーグ連携機構マネージメント強化プロジェクトアドバイザー、NPO法人スポーツ見物協会会員。

 

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