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都政レポート
2011年12月20日号
Tokyo Now

混乱続いた都議会 和田宗春議長が辞任

新議長に中村明彦氏
与野党対立の図式に終止符?

 和田宗春都議会議長(当時)の去就を巡り、9月から民主と自民との対立が続いていた都議会だが、第4回定例会最終日前日の14日、突然、和田議長が辞意を表明、翌15日の本会議で辞任が許可されるという急転直下の幕切れとなった。民主と自民との対立はとりあえずの終止符となった格好だ。15日に新議長に民主党の中村明彦氏(3期・台東区)が就任したことで、円滑な議会運営が望まれる。


議長選が行われた都議会最終本会議(15日)

 和田議長の去就を巡る民主と自民の対立のポイントは、「議員職は2年交代」という、これまでの都議会の「慣例」の解釈。

 「地方自治法には議長の任期は議員の任期(4年)とある。2年ごとという慣例は自民の都合」と主張する民主と、「慣例は各議会の実情に応じて取り決めたもので、都議会議長の任期は2年ごとだ」と主張する自民が激しく対立、平行線を辿っていた。

 事態打開のため自民は、9月の第3回定例会最終本会議で、和田議長の不信任決議を提出した。不信任決議は賛成多数で採択されたが、法的拘束力がないため、和田議長は辞任しなかった。

 このため11月30日から始まる第4回定例会を「自民や公明などがボイコットするのでは」との憶測も流れたが、都民批判を免れるために「一時休戦」がなされ、淡々と定例会は進んでいた。

 和田議長が辞職の意向を固めたのは14日朝だという。

 同日行われた会見で「不信任決議が通っても辞職する必要はないが、この事態を収拾するには自分自身の信念に基づく決断をせざるを得ない」と理由を語った。

 新議長の中村明彦氏は昭和21年7月生まれ。台東区議を経て平成13年の都議選で初当選し、都議会民主党幹事長等を歴任した。

 

驚き隠さぬ都議会民主
新議長選出で仕切り直しも

 和田議長の突然の辞意表明は、これまで和田議長を守り支えてきた都議会民主の幹部も驚きを隠さない。

 ある関係者は、「周りが辞めろと騒ぐほど、和田議長本人は意固地になって辞めないのではないか」と分析していた。

 不信任決議が採択されても法的拘束力がない以上、和田議長の去就の鍵は和田氏本人が握っていたわけだ。

 さらに不信任決議を提出した自民に対して、石原知事が苦言を呈するなど、思わぬ展開に自民も軌道修正を図らざるを得ない状況となっていた。

 和田議長は自らの職務に強い意欲を見せていたため、まだ議長職に留まるのではとの憶測もあった。しかし辞任により、新たな都議会議長が選出されことで、仕切りなおしが出来たことも事実。

 中村新議長は、東京都の来年度予算案が審議される第1回定例会から本会議の進行を担うことになる。

 

 

「忸怩たる思いある」

 辞任の挨拶に立った和田宗春氏は、在職1年6ヶ月を振り返り、東日本大震災を受けての都議全員の義援金募集、小笠原の世界遺産認定、国への制度改善などでの成果を披瀝。議長ホームページの新設、議長室の一般公開などで「都民に開かれた都議会の推進にも努力した」と述べた。

 一方で、「課題が山積する中、都民のために議長の職責を果たせたかというと、忸怩たる思いがある。就任挨拶で申し上げた都政中興の祖、後藤新平、自由主義者ボルテールの行動と理念をどれほど咀嚼できたか」とこの時期の辞任に無念さもにじませた。

 

 

中村議長が就任会見

本会議で就任あいさつする中村明彦議長

 15日の都議会第4回定例会最終本会議で、第44代都議会議長に就任した中村明彦氏の就任会見が行われた。

 会見の冒頭、中村議長は「都民のためになる施策を創出していく一翼を担うのが議会であり、政党間の調整をするのが議長の役割だと思っている。非常に重い責務を頂いたと感じている」と、決意を語った。

 議長職を2年交代とするこれまでの慣例については、「地方自治法では4年だが、慣例がいいか悪いかはそれぞれの議会の判断だと思う」と述べた。自らの任期については、「都議としての任期である平成25年7月22日まで任期を全うしたい」との考えを示した。

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