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暮らし・文化
2013年3月20日号

らくがきスポーツカフェ(32)

2020年東京五輪招致支持率アップ!

スポーツ・プロデューサー、NPO法人スポーツ見物協会 堀田 壽一

 先月号に引き続き、2020年東京オリンピック招致の話題。

 国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会の2020年開催地候補3都市の現地視察が始まり、一番目の東京都の視察が終わった。「東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会」がどのようなプレゼンテーションを行うか、東京招致を支持する者として取材した。

 4日間にわたる東京都視察では、午前中にビジョンやコンセプトなど14項目のテーマについてプレゼンテーションを行い、午後は選手村や国立競技場新設予定地などの視察を行った。

 今回、プレゼンターにはオリンピックメダリストを起用した。誰の発案か知らないが良いアイディアだったと思う。女子サッカーの澤穂希さんは、「オリンピックとプレゼンテーション、どちらが緊張した」とIOC委員に問われ「サッカーが商売ですからプレゼンテーションです」と答えていた。フェンシングの太田雄貴さんは「説明書がボロボロになるまで英文を読み込みました。できは100点です」と胸を張った。さらに、スキー女子ジャンプの高梨沙羅さんらスポーツで活躍する若い世代をプレゼンテーションの席に参加させたのは、IOC委員に好印象を与えたのではないだろうか。

IOCプレゼンテーション

プレゼンテーション
開始前の着席時の様子

 だが個人的に驚いたのは、14項目のメディアのプレゼンテーションを、私の友人が担当したこと。彼はラジオやテレビで何度もオリンピック現地取材を経験して、教授に転身したオリンピックのベテランだ。「先生、どうだった?」と聞くと、にっこり。満面の笑み、それが答えだ。

 1964年の東京オリンピックで建設された国立競技場などの施設を見て、IOC委員はどの施設もメンテナンスが行われ、今も多くのイベントで使われていると知った。「オリンピックの遺産、レガシーだ」と評価したという。東京2020オリンピック・パラリンピックを開催して、更なるレガシーを次世代に継承し、貢献するというビジョンの一例を知ったのだ。

 現地視察で、招致活動が終わるわけではないが、今の東京にオリンピック開催国としての実力があることは言うまでもない。IOC委員もそれを実感したに違いない、と私は思っている。

 


<筆者紹介>

堀田 壽一(ほった じゅいち)

愛知大学経済学部卒業。NHK入局。報道カメラマンを経て、NHKスペシャル「アフリカに架ける橋」「飢餓地帯を行く」「呉清源」など幅広いジャンルでカメラマンとして活躍。スポーツも各種目を取材、スポーツ報道センターチーフプロデュサーとしてサタデースポーツ、サンデースポーツ副編集長を務める。オリンピックはリレハンメル、アトランタ、シドニー、サッカーは1998年のフランス大会を現地取材。特にJリーグは1983年から取材を続けている。1997年、NHK退職後、関連会社でスポーツ番組制作に参加。2007年からフリーランス・スポーツプロデューサー。日本トップリーグ連携機構マネージメント強化プロジェクトアドバイザー、NPO法人スポーツ見物協会会員。

 

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