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第24回 フランスの家庭料理レシピ (1)2014年03月20日号
フランスの家庭料理レシピ (1) fricassée
これまでフランス料理の歴史や食材などを書いてきましたが、今回から3回にわたってフランスの家庭料理のレシピを紹介していきます。第1回目は「若鶏のフリカッセ アンシエンヌ風リ・ピラフ添え」。「フリカッセ(fricassée)」とは、白い煮込みという意味です。自宅で気軽にフランス料理を楽しんでみてください。
●材料〈4人分〉 鶏もも肉4枚・無塩バター60g・小麦粉30g・チキンブイヨン1・5リットル・生クリーム(45%)250㏄
(付け合わせ)マッシュルーム200g(1/4カット)・小玉葱200g・レモン汁1個分・ バター 60g・グラニュー糖40g・塩少々
(リ・ピラフ)米300g・玉葱(みじん切り)半個・チキンブイヨン450㏄・ローリエ2枚・ 塩、胡椒少々
●作り方
- 鶏もも肉を2等分し、塩、胡椒する。
- 付け合わせのマッシュルームを鍋に入れ、隠れるくらいの水とレモン汁、バター30gと塩少々を加えて煮込む。別の小鍋に小玉葱の半分位の高さの水、グラニュー糖、塩少々、バター30gで炒め煮にする。
- 大きめの鍋にサラダ油とバターを入れ、塩、胡椒した鶏肉を皮の方から先に焼き、表面を焼き固める。
- 小麦粉をふりかけ、蓋をして200℃のオーブンに2~3分入れる。
- 4.にチキンブイヨンを加え1時間煮込む。
- 5.より鶏肉を取り出し、別の鍋に入れておく。残った煮汁に生クリームを入れ煮詰める。
- 6.を濾しながら鶏の入った鍋に加え、塩、胡椒で味を整える。
- 2.の付け合わせを7.の鍋に入れ、程良く混ぜる。
- リ・ピラフは鍋にバターを入れ、みじん切りにした玉葱を透明になるまで炒め、さらに米を加えて炒める。
- 米が透き通ったら、水とローリエを加え一度沸騰させる。
- 10.に蓋をして200℃のオーブンに15分ほど入れ炊き上げる。
- 8.を皿に盛り付け、ピラフも別の皿に盛りつけたらできあがりです。
<山下敦司プロフィール>
フレンチレストラン「アルゴ」(千代田区麹町)総料理長。
服部栄養専門学校卒業後、銀座「フランス料理清月堂」、大阪欧風菓子「ケンテル」を経て、1995年渡仏。
エクス・アン・プロヴァンス「ル・クロー・ドゥ・ラ・ヴィオレット」(ミシュラン二ツ星)、パリ「ル・ディヴェレック」(二ツ星)、アヌシー「オー ベルジュ・ド・レリダン」(三ツ星)、ロアンヌ「トロワグロ」(三ツ星)、パリ「ピエール・ガニェール」(三ツ星)と数々の名店で部門シェフを務め、クラシックから最先端のフレンチまで幅広く研鑽を積む。
2000年に帰国後は、ガニェール氏の推薦により「ル・コルドン・ブルー・パリ」にて6年半、料理講座教授。
タグ:フランス料理 山下敦司