2008年10月20日号
硬式空手をオリンピック種目に!
重量別に行われる組手試合

重量別に行われる組手試合。防具をつけることで、選手は思い切りプレイできるので迫力がある

 日本の伝統武道である空手道は、現在、世界で約5000万人、日本国内では500万人を超える人口がいるといわれている。心身鍛錬に最適なスポーツとして世界中に普及、発展しているが、オリンピックの正式種目ではない。それは流派が多く、それぞれに試合のルール、得点法などが異なり、一つの競技として定めにくいからである。

 そこで、硬式空手道ではどの流派も参加でき、明確な判定をすることで、空手という競技を一つにまとめ、2016年の東京オリンピック招致の際に、正式種目になるよう、一大運動を始めた。

 硬式空手は、本来の空手道の技を生かし、怪我なく明確な判定ができる唯一の空手試合法として、世界中に広まっている。多くの流派は寸止めといって、相手を打ったり蹴ったりする直前に止めるというルールだが、試合中誤って相手を打ってしまうこともないとは言えない。しかし、硬式空手では、安全防具を使用するので、実際に拳足を相手に当てながらも「安全な試合」ができ、多彩な技が可能である。保護が不十分な部位は、試合ルール、審判規則で守るようにしている。

小学生による形競技

小学生による形競技。気迫のこもった技で、観客を魅了した

 去る9月21日、東京国立代々木競技場第2体育館で、全日本硬式空手選手権・2008年内閣総理大臣杯が行われた。小学生から成人まで、また、ロシアやアルゼバイジャン、アルジェリアなどからも参加し、多くの選手が技を披露。ダイナミックな組手試合が繰り広げられた。

 空手道では、礼儀や挨拶も厳しく指導される。小学生から習うことで、身体を鍛錬できるだけでなく、礼儀を学ぶこともでき、今の時代には大きなプラスとなるだろう。

http://www.koshiki.org/jp/index.htm
NPO法人 世界硬式空手道連盟
Tel:03・3203・5765

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