2008年4月20日号
お父さんも、おじいちゃんも、絵本を読もう!

 パパ、読んで!

 「子育ては義務じゃない、愉快な権利だ! 育児を、仕事を、人生を、笑って楽しむ父親を増やしたい!」ということで、NHK出版から『パパの極意』(生活人新書)という本を出版した安藤哲也氏。仕事をしつつ、子育てにも力を入れている安藤氏は、2006年11月に父親支援のNPO法人「Fathering Ja-pan」(FJ)を立ち上げた。

 FJの理念は、「父親支援事業による“Fathering”の理解・浸透こそが、『よい父親』ではなく『笑っている父親』を増やし、ひいてはそれが働き方の見直し、企業の意識改革、社会不安の解消、次世代の育成に繋がって10年後・20年後の日本社会に大きな変革をもたらすということを信じ、これを目的(ミッション)としてさまざまな事業を展開していく」こと。安藤氏は、三児の父親。子どもたちに毎晩絵本を読みながら子育ての楽しさを実感し、絵本の読み聞かせ&ライブ活動「パパ's絵本プロジェクト」なども行っている。


 孫と楽しむ絵本

絵本で楽しむ孫育て

 「そんな子育てをしてみたかった」と、ため息をついている団塊の世代のお父さんたちへ。草谷桂子氏は『絵本で楽しむ孫育て』(大月書店)のなかで、「お孫さんと絵本を楽しんでみませんか?」と提案している。「絵本を楽しむコツ十ケ条」では、「きっかけをみつける」「上手に読まなくていい」「感想を聞くのはやめる」など、どれも気軽に実践できそうなコツを紹介。絵本選びの指針ともなる絵本紹介も充実している。

 さて、絵本に興味がわいたら、この連休は上野公園へ。毎年GWに開催される絵本祭り「上野の森 親子フェスタ」が、今年も5月3〜5日に行われる。

 絵本、児童書など約4万冊の書籍を読者謝恩価格(約2割引)で販売されるチャリティ・ブック・フェスティバルや、絵本を読みながら全国を巡回しているキャラバンカー「全国訪問おはなし隊」もやってくる。絵本作家・きむらゆういち氏や真珠まりこ氏の講演会などは事前予約が必要。詳しくは、財団法人出版文化産業振興財団(JPIC/Tel 03・5211・7282/http://www.jpic.or.jp/)へ。

 また、武蔵野市立吉祥寺美術館では、絵本作家・五味太郎氏の原画展が開催中。これまでに350冊以上の絵本を手がけてきた五味氏の原画には、発想の秘密のコメントが添えられている。5月5日午後2時からは、「絵本の時間」と題した五味氏の講演会も開かれる。6月11日まで。問合せは、吉祥寺美術館(0422・22・0385)へ。

(取材/粕谷亮美)

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