2008年10月20日号
民族絶滅の危機をもはらむ
「鳥インフルエンザ」の脅威3
家庭で出来る備えと心構え

 2回にわたって新型インフルエンザの脅威と予測されるパンデミックについて紹介してきたが、最終回は家庭で出来る備えと、心構えについてご紹介しよう。

(取材/平田 邦彦)


最低限用意しておきたい
マスクとゴーグル

N95マスク

N95マスク

ゴーグル

ゴーグル

 H5N1型鳥インフルエンザが進化した、新型ウィルスが発生したと認められると、政府の対応としてはWHOの示すガイドラインに沿って、まず半径5km以内を封鎖する措置が取られることになるだろう。

 従って、不幸にしてこの封鎖地域に指定された場合、外出も出来ないし、区域外から訪ねて行くことも出来ない。

 当然、食料等の補給が考慮されると思うが、それだって発生が限定的な場合に限られるだろうし、全国規模で発生するようなパンデミックとなったら、それも期待できない。それだけに日頃からの心構えが大切であり、十分過ぎるほどの備えが必要となってくるのだ。

 どうしても外出しなければならない場合は、新型インフルエンザ対応のマスクを掛けてゴーグルをし、防護服に身を包んでの行動となるが、それらは既にインターネット市場などで販売されている。全てを家族分用意するとなると、結構な出費を強いられることとなるが、せめてマスクとゴーグル程度は用意されては如何だろう。

マスクやゴーグル、手袋、消毒液などがセットになったものもある

マスクやゴーグル、手袋、消毒液などがセットになったものもある

 アメリカの国立安全衛生研究所の承認するN95、N100型のマスクは、日本でも備蓄が行われるようになっているし、ゴーグルや手袋をセットにした商品もある。


非常事態のサバイバル生活を
勝ち抜くために

 しかし最も安全なのは家から出ないことだから、出掛けなくとも済む食品等の備蓄をお勧めしたい。

 まずその際の考え方だが、これは正に非常事態でのサバイバルだから、通常の生活と同じように三食をきちんと食べる生活とは切り離し、自分が生き残るための生活を始めるのだとの覚悟をしていただきたい。

 電気水道ガスといったライフラインが機能することも、あまり期待しない方が良いだろう。何故なら何らかの事故が発生しても、それをリペアする要員自体がり患して欠員が出ている場合もある。それこそ非常事態なのだから、それらの全ても自己完結出来る備えをするのが望ましい。簡易型の卓上ガスコンロ、懐中電灯、水などはスペア、電池も含めて、少なくとも2ヵ月間以上の篭城に耐える備蓄をお勧めしたい。

 特に飲料水は、出来るだけ長期保存が出来るタイプを買い求め、マメに先入れ先出しによって腐敗をしないように気を付ける必要がある。

 トイレの水も使えなくなることを想定して、風呂の水を捨てずに使うことを考えておきたい。

 食料はそれこそ飽食の時代に相応しく、様々な保存食が用意されているので、賞味期限に気を付けつつ、これも先入れ先出しを日頃から心掛けたい。

 最近ではレトルトの手軽な製品が沢山あるし、古典的には、味噌、しょうゆの備蓄も結構役立つ。野外生活のサバイバルではないから、備蓄の数量に制限はない。

 それと篭城が2ヵ月ともなれば、生鮮野菜の入手が一番気に掛かるが、ベランダのポットでも野菜は作れるから、種を備蓄することも一考だ。成長が早いものでなくとも、スプラウト(若苗)で食すれば、ビタミンCの補給は出来る。

 ペットを飼っている方は、ペットフードも忘れてはならない。大切なペットを餓死させるなど、想像するだけでも恐ろしい。

 庭をお持ちの方は、小さな穴を掘って、その中央に水を溜める容器を置き、周辺から容器に雨水が入らないようにしながら、上をビニールシートで覆い、その中央に石などの錘を載せ、真ん中がたわむようにしておく。

 土の中から上がってくる水蒸気が天井のビニールを伝うことにより、中央の容器に溜めることが出来る。この水は十分飲料水として使えるので、一度お試しになっておいてはいかがだろう。

 意外に忘れがちなのが、トイレット・ペーパーとか生理用品。ティッシュ・ペーパーもなくなると困るものだろう。また洗濯物も部屋干しが望ましく(外気にはウィルスが浮遊している可能性が高い)、日頃おもてに干されている方は、考えておきたい。


ウィルスとの闘いに備え、
日頃の準備と覚悟を

 ウィルスは基本的に熱には弱いから、一度熱を通せば、安全と考えられる。取り敢えず、生きていてこその世界だから、何が何でも生き抜く智恵を振り絞りたい。

 考えたくは無いが、たった一人(一家族)で無人島に辿りついた、遭難者と一緒とお考えいただくことだ。

 外からの救援が皆無とは思えないが、救援者がり患していないとの保障はない。

 少なくともり患後数日は、健常者として活動できるのが、このウィルスのややこしさで、その間に救援に来られても、ウィルスの運搬人でしかない場合もあるのだ。

 この恐ろしい病気と闘うには、しっかりとした知識と対応策が必須。それも日頃からの準備があってこそ、サバイバルを勝ち抜くことが出来ることを忘れてはならない。

 パンデミックの足音は日増しに高くなっている。今なら、いや今こそ十分な備えを怠らず、この難敵と向かい合う覚悟を固めていただきたい。

 このウィルスを、生物兵器として使うことを考えている国があっても不思議ではない。そんなことも含めて考えると、パンデミックは本当にいつおきても不思議ではない。どうかしっかりとお考えいただきたい。

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