2008年1月21日号
石原知事年頭挨拶

 新年明けましておめでとうございます。

 新しい年が、皆様にとって健やかで希望に満ちた一年でありますよう、心からお祈り申し上げます。

 わが国は今、経済活動が本来の動きを取り戻しつつあるものの、相変わらず国政の停滞が続いております。未だかつて経験したことのない急激な少子高齢化、地球環境の悪化などへの対応は焦眉の急であるにも拘らず国の動きは鈍く、分権改革・地方税財政制度改革も遅々として進んでおりません。

 現代は、大都市の活力が国の命運を左右する「都市の時代」といわれています。東京を核とする首都圈には日本の人口の四分の一が集中し、政治・経済・文化など様々な都市機能が高度に集積しています。そして都内には、世界に誇れる最先端技術を生み出す優秀な中小企業が数多く存在し、日本の産業を支えています。東京が率先して行動を起こし、持てる地域の力を存分に発揮すれば、日本を変え、さらには世界を動かすことも十分に可能であると思います。

 私は知事就任以来、東京の再生、そして東京から日本を変えるため、様々な政策を国に先駆け、重層的・複合的に講じてまいりました。

 一昨年末、東京の近未来図である「十年後の東京」を策定し、緑あふれ、美しく、安心・安全な都市へと一層の成熟を遂げる姿を描きました。この実現に向け、既に、臨海部での「海の森」づくりや街路樹の倍増、C02排出削減対策に着手しております。

 昨年末には、取り組みを加速するため、今後三か年の実行プログラムを発表しました。東京の最大の弱点である渋滞を解消する道路整備、少子高齢社会に対応した保育サービスや認知症高齢者グループホーム等の充実、元気な子供たちを育てる校庭の芝生化、いつか必ず来る大地震に備えた建物の耐震化など、都民生活を支える幅広いテーマに積極的に取り組んでまいります。

 また、現在、東京都は二〇一六年オリンピックの東京開催を目指し、「人を育て、緑を守り、都市を躍動させるオリンピック」、この開催理念のもと招致活動を展開しております。この日本で繰り広げられるオリンピックの感動を通じて子供たちに夢や希望を贈りたいと思います。そして、先進技術を駆使し、大会の舞台となる東京を世界一環境に優しい都市へと進化させて、地球環境の改善への道筋をも示してまいります。

 十年先を見据え、ハードとソフトの両面で施策を徹底して推進し、その成果を東京の魅力と都民福祉のさらなる向上に結実させていく決意ですので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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