2008年6月20日号

2016年五輪招致への道

(6)これからは「面接試験」
北京五輪が最初のPR舞台に

 最初の大きなハードルだった「書類審査」を一位でクリアした東京。これで晴れて正式な立候補都市となり、オリンピックの象徴でもある5つの輪のシンボルマークも使用できるようになったわけだが、安閑としてはいられない。2012年の開催都市の決定では、最有力といわれていたパリを、最後のプレゼンテーションでロンドンが大逆転し、勝利を勝ち取った例もあるからだ。

 これまでがいかにうまく答案を書くかという「筆記試験」だとすれば、これからは「面接試験」。東京の好感度を約110人いるIOC委員にアピールし、来年10月2日に一票を投じてくれるかという文字通りの選挙運動に突入することになる。もちろん、そこにもルールはあり、金品の提供はもちろん、ライバル都市を蹴落とすための誹謗・中傷も許されない。

 しかしIOC委員といえども一人の人間であることには変わりなく、四都市から一つを選ぶとなれば、客観的な判断に加え、主観的な印象、いわゆる「情実」が大きな要素になることは否定できない。ルールはルールとして、ギリギリのなりふり構わぬ戦略が必要となる。

 招致委員会では各IOC委員の家族構成から趣味に至る詳細な情報を収集しており、今後、ダイレクトメール作戦など、さまざまな手法で招致活動を展開するとしている。

 最初の舞台はIOC委員全員が集まる8月・9月の北京オリンピック・パラリンピック。そこでまず、東京の外交手腕が試されることになる。

 そして、それをバックアップするのは私たち、一人ひとりの招致機運の盛り上げだ。

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