2008年9月20日号
都政運営に強い自信
石原知事が都議会で所信表明
都議会第三回定例会

都議会第三回定例会

 都議会第三回定例会が9月18日開催され、石原慎太郎知事が所信表明を行った。第三回定例会の焦点だが、年度途中としては異例の規模となる大型補正予算案。予算規模は一般会計で945億円、特別会計で540億円というもの。特別会計の540億円は、今年の予算議会で400億円の追加出資の是非を巡って注目が集まった新銀行東京が行う減資に伴い、減債基金に積み立てるもの。都側は「新たな負担ではない」と説明しているが、野党である民主や共産は再度、新銀行問題を追及する構えだ。


 所信表明で石原知事は、ねじれ国会による国政の混乱、突然の福田首相の辞意表明について、「内憂外患といえる今、政治が明確な未来図を示し、本質的な課題に正面から向き合いながら変身蘇生のための具体的な行動を戦略的に積み重ねることが重要だ」と述べ、国を先導する対策を展開する意思を表明。都政運営に対する強い自信をのぞかせた。

 4つの緊急対策として、中小零細企業支援と雇用対策、地球温暖化対策、新型インフルエンザ対策、震災対策に積極的に取り組む姿勢を表明した。

 特に石原知事が強い意欲を見せている温暖化対策では、一刻も早い低炭素型都市への転換を実現するための取組みを加速させる考えを示した。

 また、その危険性が指摘されている新型インフルエンザ対策では、都単独で坑インフルエンザ薬の備蓄を800万人分に拡充するなど、国に先んじた対応策を講じる意欲を見せた。

 震災対策では、公立学校の耐震化を3年以内に終了させるほか、住宅の耐震化を推進するため、独自の耐震化促進税制を来年度から実施することなどを表明した。

 都議会第三回定例会は25日に代表質問、26日に一般質問を行った後、各常任委員会で議案の審査が行われ、最終日の来月6日に全ての議案の採決を行い閉会する。



第三回定例会提出案件

 第三回定例会に都が提出した議案は予算案2件、条例案29件、契約案4件など計48件。提出案件の概要は次の通り。

 〈予算案〉
 平成20年度補正予算案(一般会計、特別会計)…新型インフルエンザ対策、小中学校等の耐震化対策、緊急中小企業支援、新銀行東京の減資対応などの財源。

 〈条例案〉
「東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例」(新設)…中小企業者等の事業再生の促進を図るため、東京信用保証協会に対して都が有する回収納付金を受け取る権利の放棄について条例で定めたもの。このほか法令の改正に伴う一部改正など。

 〈契約案〉
都立久我山学園特別支援学校の改修工事に関するもの、都庁舎の防災設備改修工事、都庁舎の管理設備改修工事など。契約総額は約61億2013万円。

アイティーコーディネート
東京トヨペット
INAX
プロバンス
光学技術で世界に貢献するKIMMON BRAND
ビデオセキュリティ
アジア教育支援の会
アルゴ
株式会社キズナジャパン
伊豆ガラス工芸美術館
株式会社 E.I.エンジニアリング
日野自動車
ナカ工業株式会社
株式会社ウィザード