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社会に貢献するために 第16回 株式会社荒井商店2018年04月20日号

通所+宿泊+訪問介護に訪問看護を加えた地域に開かれた高齢者のための複合拠点
株式会社荒井商店

2018年4月から入居が始まった「リーフエスコート国立富士見台」の外観(提供:株式会社荒井商店)

株式会社荒井商店

 今年4月、国立市に新たなサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)が誕生した。長年の介護施設運営のノウハウと緊急通報サービスを生かし、地域に根ざした在宅医療・介護事業者と連携して、地域の高齢者が安心して暮らせる、新たな形の拠点づくりに挑戦する。

(取材/種藤 潤)

介護や看護が必要になっても住み慣れた地域で暮らすために

 2018年4月、JR南武線「矢川駅」から徒歩約1分のところに、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住*注1)『リーフエスコート国立富士見台』と、看護小規模多機能型居宅介護事業所(*注2)『オリーブ』がオープンした。 それに先立つ3月14日には、施設内の共用スペースで、両施設の開設式が行われ、関係者や各メディア、施設に関心があるであろう近隣の住民が大勢訪れた。

記者会見

左上から時計回りに、開設式で挨拶をした永見理夫国立市長、医療法人社団つくし会の新田國夫理事長、セコム株式会社の石村昇吉常務執行役員東京本部長、株式会社荒井商店の荒井喜八郎取締役会長

 初めに、サ高住を運営する株式会社荒井商店の三重野真取締役事業部長が施設の概略を説明。続いて、同社の荒井喜八郎取締役会長、シニア向けセキュリティサービスを提供するセコム株式会社の石村昇吉常務執行役員東京本部長、『オリーブ』を運営する医療法人社団つくし会の新田國夫理事長が挨拶した。

 また、同施設がある国立市の永見理夫(ながみかずお)市長も出席し、この施設やサービス、運営に対する思いを、市内に暮らす100歳の女性を訪問したときのことを振り返りながら語った。

 「その方は、今後も国立の街に暮らし続けたい、と私に訴えました。その思いに応えるには、訪問、通所、宿泊といった介護サービスに加え、医療サービスを受けられる環境を整える必要があります。それを一箇所に集約したのが、この『リーフエスコート国立富士見台』と『オリーブ』です。ぜひこうした施設が他地域にも広がって欲しいと思います」

 市長のこの施設に対する期待の高さがうかがえる挨拶だった。


*注1:サービス付き高齢者向け住宅 高齢者が安心して暮らせるバリアフリー設計であり、同時に介護の専門家による生活サービスが利用できる住居

*注2:看護小規模多機能型居宅介護事業所 通所介護を中心に利用しながら、必要に応じてショートステイや訪問看護、介護を受けられるサービス施設

 

訪問看護にも対応する都内でも珍しい介護拠点に

 『リーフエスコート国立富士見台』は、2013年12月号「NIPPON世界一」で紹介した『リーフエスコートあざみ野』に続く、荒井商店の4か所目となるサ高住の拠点だ。国立市内では初となる、都内でもまだ珍しい「医療・福祉系複合建物」としても注目を浴びている。

 『リーフエスコート』シリーズを運営する同社は、建物や介護サービスのクオリティの高さに定評のある介護付有料老人ホームシリーズ『アライブメディケア』をグループにもち、長年運営してきた、高齢者住宅のプロフェッショナルだ。

看護小規模多機能型居宅介護のサービスのイメージ。この機能をサ高住内に設置することで、近隣住民、居住者双方に多様な医療・看護サービスを提供する(提供:医療法人社団つくし会)

 また、同社と連携する医療法人社団つくし会は、国立市を中心とした在宅医療・在宅介護のスペシャリスト。1990年に新田クリニックを開業し、以後、通所リハビリ施設や居宅介護支援事業所、訪問リハビリステーションを開設、認知症対応型通所介護施設や訪問看護ステーションも運営してきた。

 そして今回、満を持して通所+宿泊+訪問介護から看護までをサポートする施設、『オリーブ』を開設したのだ。看護まで対応する介護施設をサ高住に併設させるケースは、極めて珍しい。

 さらに、『リーフエスコートあざみ野』に続き、『リーフエスコート国立富士見台』でも、セキュリティサービス大手の株式会社セコムが、高齢者緊急対応サービス『セコム・マイドクタープラス』を提供。居住者のいざという時にも即時に対応できる体制を整えている。

 

このサ高住の形が都内全体、全国各地にも広まって欲しい

 『オリーブ』で提供される看護および介護サービスと『セコム・マイドクタープラス』のほか、同施設が提供するあらゆる看護、介護サービスは、『リーフエスコート国立富士見台』の入居者はもちろん、施設の周辺に暮らす地元の人が分け隔てなく、受けることができるという。まさに「地域に開かれた複合施設」といえるだろう。

 「介護がまだ必要でない、あるいは介護が必要でも自立して生活できる方も利用していただける、地域のための、地域とともに存在する『拠点型サ高住』を目指します」(前出の三重野取締役)

 産声をあげたばかりの、地域に根ざす介護と看護の新たな形。これまでも新たな高齢者向け住宅に挑戦し続けてきた同社だからこそできる、高齢者がよりよく暮らせる東京のインフラづくりに期待したい。

 

 

 

 

タグ:株式会社荒井商店 サービス付き高齢者向け住宅 リーフエスコート国立富士見台 セコム・マイドクタープラス アライブメディケア 看護小規模多機能型居宅介護事業所『オリーブ』 医療法人社団つくし会

 

 

 

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