歌舞伎町を誰もが安心して楽しめる街にするための取り組み「歌舞伎町ルネッサンス」。犯罪インフラの除去や環境浄化・美化を実施する「クリーン作戦プロジェクト」、新たな文化の創造・発信、賑わいの創出を行う「地域活性化プロジェクト」、歌舞伎町を健全で魅力ある街へと再生させる「まちづくりプロジェクト」を柱に、まちづくりを進めている。平成２０年、歌舞伎町ルネッサンスの実働組織として「歌舞伎町タウン・マネージメント」が設立され、それまでの「歌舞伎町担当」が区長室特命プロジェクト推進課としてスタートし、歌舞伎町タウン・マネージメントの活動を積極的にサポートしている。

　クリーン作戦プロジェクトでは、歌舞伎町の路上やシネシティ広場（旧コマ劇場前）の清掃を行う。ボランティアや大手企業も参加して毎週水曜日の午後に行われており、地道な活動の甲斐あって、回収されるゴミの量は減少してきているという。

大久保公園：整備前（上）と整備後（下）。リニューアル後は、さまざまなイベントが行われる（左）

　「しばらく振りで歌舞伎町を訪れた人は、『随分きれいになった』とおっしゃいます」と嬉しそうに語るのは、区長室特命プロジェクト推進課長の大柳雄志さん。

　毎週金曜日の１８時からは、悪質な客引き撲滅のためにパトロールも実施している。

　また、ホームレスなどが出入りし、決してきれいとは言えなかった大久保公園は、まちづくりプロジェクトの取り組みで、イベントなども行われるシアター・パークとしてリニューアルすると、利用者層なども劇的に変化。「午前中は近所の保育園の子供たちが散歩に来たり、若い人たちがバスケやフットサルなどをする健全な公園に生まれ変わりました」と大柳さん。今や大久保公園は、地域活性化プロジェクトの取り組みである、イベント開催のためにもなくてはならない重要スポットだ。

　シネシティ広場や大久保公園では、ダンスやライブ、フットサルスクール、農業のイベントなど、多彩なイベントが開催されている。平成２２年度は両方で年間５１のイベントを行った。「区長が目指しているのは、毎日どこかで楽しいことが行われている歌舞伎町。まだまだ足りないんです」と、大柳さんは苦笑しながら続けた。

リニューアル後は、さまざまなイベントが行われる

　「歌舞伎町を、親子連れでも気軽に遊びに来られるような街にしたいです」

　イベントは９月以降も目白押し。１０月１５日～２３日には、学生や若いクリエーター参加による「学生クリエーターズ・フェスタ　in　新宿２０１１」が開催される予定だ。

●問合せ／新宿区区長室特命プロジェクト推進課　TEL：０３・５２７３・４２２０