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技術日本一
2011年10月20日号

 

NIPPON★世界一 (43)

●SECエレベーター株式会社 ●台東区 
●1970年11月設立 ●従業員750名

LED照明

SECエレベーター株式会社

 日本にある世界トップクラスの技術・技能―。それを生み出すまでには、果たしてどんな苦心があったのだろうか。
 夏の電力不足を乗り切った今も、企業は節電に励むことが求められている。そんな企業の省コスト・省エネのツールとして注目される「LED照明」を、なんとエレベーター業界のトップ企業が推進しているという。来年には常識を破る新たなLED照明を販売する予定だ。

(取材/種藤 潤)

 


 SECエレベーター本社から徒歩で数分のところに、同社のショールームがある。45年の歴史を誇るエレベーター関連のショールームかと思いきや、並ぶのはLED照明など一見するとエレベーターとは無縁の商材ばかり。

代表取締役社長の鈴木氏

 「2年ほど前からLED照明をはじめとするさまざまな商品を提供し始めました。特にLED照明は、昨今企業で求められている節電対策において、大きな効果が期待できる商品。力を入れていきたいです」

 寿命が長く消費電力が大幅に削減でき、省エネを推進する照明として注目を集めているLED照明。その普及に乗り出した理由を同社代表取締役社長の鈴木孝夫氏は、自信を持って語る。

 「企業も良くなり、社会も良くなる。それがSECエレベーターのモットー。エレベーターでも、LED照明でも、その想いは同じです」

 

全国約150カ所の拠点でエレベーターの安全守る

 1967年6月より独立系のエレベーター保守・管理事業をスタート。以後「幾多の困難を乗り越え」(鈴木氏)、現在全国約150カ所に拠点を置き、24時間365日、約4万件のエレベーターを安全に運用できる保守・管理体制を構築している。

SECエレベーターのショールーム

本社近くにあるLED照明、デジタルサイネージなどが展示されるモデルルーム。照明は全てLEDで、明るさは満点

 「創業から常に安全・安心、スピードある対応を心がけ、エレベーターメンテナンスを行ってきました。また、独立系企業として、価格の適正化にも注力してきました」

 1997年にはエレベーター製造許可を取得。オリジナルブランド「WELSEC」を開発し、エレベーターの新設・リニューアルも行ってきた。

 「エレベーター保守の実績を持つ企業ならではの技術と経験を活かし、お客様が本当に使いやすい、安全・安心なエレベーターを作り上げました」

 創業45年。エレベーター一筋。結果、業界において誰もが認める地位を確立した。だが、2年前に鈴木氏の中国への訪問をきっかけに、同社に新たな風が吹きはじめることとなる。

 

45年培ったノウハウをLED照明にも活かす

 「中国は、LED照明の導入が日本に比べ格段に進んでいました。オフィスや公共施設などあらゆる場所で光を照らし出すLED照明を見て、弊社のお客様にも推進すべきと思うようになりました」

 前出の通り、消費電力が少なく長寿命、さらにはCO2削減にも貢献。これを企業が導入すればコスト削減などメリットとなり、かつ温暖化が進む地球環境を考えた上で社会貢献へもつながると見込み、鈴木氏はLED照明の事業に乗り出すことを決意した。

 ただ、既にLED照明は市場に出始め、オフィスへの導入も進んでいた。それでも鈴木氏は、エレベーターで取り引きのある4万件のネットワークを元に、45年間培った経験を活かし、独自の展開をスタートした。

 「LED照明は初期投入コストが高いのがネック。そこでリース契約や転割賦・分割等により、初期投資ゼロで導入できる仕組みを作り上げました。そして5年保証をつけ、万が一故障があれば150カ所の拠点を活かしすぐかけつけ、保守管理業務を行います」

 

従来の常識を覆すオリジナルLED照明

 蛍光灯タイプの蛍光管をはじめ、電球、ダウンライトなど、多彩なタイプのLED照明を取り扱うのも同社の強みだ。さらに現在、独自のLED蛍光管の開発を進め、来年から販売をスタートするという。

SECエレベーターでは、LED照明以外にも、デジタルサイネージ(電子看板)の取り扱いも行なう

LED照明以外にも、デジタルサイネージ(電子看板)

 「今までのLED蛍光管は、180°までしか光を発せられませんでしたが、新製品では360°光を発することに成功しています。それを特殊な反射板と併用することで、今までの2本分の明るさが1本で可能に。結果従来の蛍光灯に比べ、15%ぐらいの電気代を抑えることができます」

 この照明が普及すれば、日本の電力の概念が変わる、と鈴木氏は言い切る。

 「我々の主軸はエレベーター。そのことを忘れてはいけません。事業の延長として、社会に求められていることだからこそ展開する。逆にそう思えることには、これからもどんどんチャレンジしていこうと思っています」

 現在はデジタルサイネージ(電子看板)、防犯カメラの企画・販売も実施。もちろんそれらにも、ほかの同業製品にはないエレベーターの老舗企業ならではのこだわりが息づいていることは、言うまでもない。

 

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