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技術日本一
2009年7月20日号
フミライトLB-55

●有限会社ことぶき ●茨城県筑西市 ●1984年設立 ●従業員数3名

TOKYO★世界一 (19)

フミライトLB-55

ことぶき

 世界トップクラスの技術・技能―。それを生み出すまでには、果たしてどんな苦心があったのだろうか。設立以来、環境保全を事業テーマに掲げ、除菌・消臭用オゾン発生装置など、多彩な製品を世に送り出してきた、ことぶき。本紙でも2度にわたってその活躍ぶりをご紹介してきたが、来る8月に新製品・多目的天然消臭剤が発売。トイレの悪臭を除去するなど、その優れた特徴をご紹介する。

(取材/袴田宜伸)

 全国的に下水が完備されず、くみ取り式のトイレが珍しくなかった約20年前、赤水防止装置を開発するなど、水回りの仕事に携わっていたことぶきの代表取締役社長・和田義雄氏のもとに、飲食店などから「トイレの臭いで困っている」との声が寄せられた。

 和田氏は当時、農地に適した土作りにも目を向け、多くの土壌改良材をテスト。その中で「もっとも効果がある」ものとして「亜炭」を見出していた。

 亜炭は、約130万年前の古代微生物が分解して作った、天然古代樹木系堆積物。フミン酸を主に、カルシウムなどさまざまな成分が含有している有機質で、多様な効能があり、効果も高い。

 そこで「消臭効果もあるのでは」とトイレに使用したところ、効果は抜群。立ち所に臭いが消え去った。これを受けて和田氏は、亜炭を使った消臭剤の製品化を考える。

 だが、それよりも亜炭を豚の飼料(フミライトLP-34)として有用する話が先行。さらに、その飼料が好評を博したため、亜炭の消臭剤としての製品化は、10年もの間ストップしたのだった。

 

山に登ってまで最適な亜炭を探求

 その後、除菌・消臭用オゾン発生装置(KTB-OZONEα1000)など、ほかの製品を開発するかたわら和田氏は、約6年前から再度、消臭剤の製品化に着手する。

 「海水のミネラルが含まれた亜炭のほうが、より消臭効果があるとわかって、古代、海だった山に登って探したこともありました」

 使い勝手を考えて、水中に吊るすためのクリップを金型から製作。効果を最大限に発揮するために亜炭を包む布にもこだわり、いろいろな布や網をテストして、「水に浸しても腐りにくい最適なもの」を探した。

 

硫化水素などの悪臭の原因を95%以上カット

 そうした試行錯誤の末、約3年前に多目的天然消臭剤「フミライトLB-55」が完成。

フミライトLB-55

シスタンク内に吊して使用。便器表面の黄ばみの原因となる尿石の付着も防ぐため、掃除が楽になる。標準有効期間は3~4カ月。使用後は土に戻せるので環境にもやさしい

 ところが和田氏は、すぐに発売せず、取引業者に向けて名刺代わりに配布するまでにとどめた。

 「フミライトLB-55は、トイレの消臭だけでなく、多目的に使用できます。そのため、何をターゲットにして売り出すべきかが判然としませんでした」

 半ば発売を諦めていたが、使用者から一様に「水がキレイになった」「臭いが消えた」との驚きの声が上がり、リピーターも続出。

 悪臭の原因である硫化水素が96.3%、アンモニアが97.6%も除去されたとの検査結果が出たことも相まってフミライトLB-55は、「製品化してほしい」という多くの要望に応え、来る8月から発売されることとなった。

 

天然由来なため無公害で安全

 フミライトLB-55は、一般家庭や飲食店向けに発売されるが、使用場所はトイレに限らない。

 「天然由来なため、無公害で安全です。ですから、たとえば魚の水槽にも使用することができ、水がイオン化されて青ヌルも減少しますから、水槽を掃除する手間も減って、魚の生育もよくなります」

 また、都内のビル地下に埋設された排水槽の中の排水が腐り、ビル街で「卵が腐ったような悪臭がする」との声が聞かれる昨今、その改善策としての期待も高い。

代表取締役社長の和田氏

代表取締役社長の和田氏

 「使用された方から、自分では知り得なかった効果が寄せられることもあるでしょうから、反響が楽しみです」

 環境保全をキーワードに、これまでさまざまな製品を開発してきた、ことぶき。

 その最新製品として実に20年もの時を経て今、日の目を見ようとしているフミライトLB-55には、これから多くのシーンで活躍されることが期待される。

 

 

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