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環境
2013年4月20日号


第24回 水耕で栽培される葉物野菜

取材/細川奈津美

取材協力/江戸東京・伝統野菜研究会代表 大竹道茂
大竹道茂の江戸東京野菜通信 http://edoyasai.sblo.jp/

 

農業は新井さんで3代目。全国農業コンクールでの受賞歴もある

 日暮里・舎人ライナーで約20分。終点の見沼代親水公園駅から10分ほどの場所に、都内では珍しい水耕栽培農家・新井宏治さん(71)のアライ園芸がある。

 面積はおよそ1000坪。20年ほど前に、狭い農地で効率よく生産する方法はないか、と考え、親戚が取り組んでいた水耕栽培を思い立ったという。

土に接触しないため、病害虫の被害も少なく、農薬の量も大幅に減らすことができる

 「周囲に水耕栽培をやっている農家はいませんが、困ったことがあれば親戚に聞けば良いし、息子もやってみると言ったもんだから」と新井さん。現在、水菜、小松菜、サラダ菜、フリルレタスのほか、アイスプラントやホワイトセロリといった珍しい野菜も栽培している。ハウス内での水耕栽培は、収穫後の土作りのロスや、天候に左右されることが少ないので通年の出荷ができる。

 「収穫したら、その日のうちに定植できます。小松菜は土耕の時には7回転しかできなかったものが、水耕になってからは12回転できるようになりました」

 収穫からパック詰めは8名ほどのパートが担当。問屋を通じて地元スーパーやレストランへ出荷している。

塩味のする野菜、アイスプラントは水溶液に塩分を含ませて栽培する

 水耕栽培はメリットばかりではない。水温を18度に保たなければならないため、夏は冷房、冬は暖房で灯油・重油の費用がかさむ。

 水に含ませる肥料配分も野菜ごとの調整が必要だ。葉先に塩の結晶が発生するアイスプラントには塩分調整も欠かせない。

 「一度でも出荷が途切れたら、お客さんが離れてしまう。だから毎日毎日次に何をするかってことを考えてなきゃならない。今じゃ息子よりも私の方がこの栽培に夢中です」

 

 

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