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NIPPON★世界一 The63rd2013年12月20日号

 

・株式会社荒井商店
・渋谷区神宮前
・設立:1966年 
・従業員数:48名(2013年3月現在)

高齢者住宅及び在宅サービスの提供

 日本にある世界トップクラスの技術・技能―。それを生み出すまでには、果たしてどんな苦心があったのだろうか。介護について詳しい方なら、「サ高住」という言葉を聞いて何であるかはすぐわかるだろう。 新しい高齢者住宅の形として注目を浴びるなか、これまでにない「誰もが住みたくなる」サ高住 が、こだわりの介護住宅を展開してきた企業の手により、先日ついに誕生した。

(取材/種藤 潤)

 


 東急田園都市線と横浜市営地下鉄線の2線が交差する、神奈川県横浜市あざみ野。駅北口から5分ほど歩いた大通りの裏手に、周囲の景観に調和しながらも凛とした佇まいを見せる建物がそびえ建つ。「セコムカレアあざみ野」。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「リーフエスコートあざみ野」と、在宅介護サービスを担うデイサービス施設「セコムシニア倶楽部あざみ野」、そして地域交流スペース「カレア」・レストラン「カレア」が同居する、高齢者向け複合施設である。

 まず「カレア」に足を踏み入れると、木の温もりと暖かな日差しに包まれる穏やかな空間が広がる。続いて隣接する「リーフエスコートあざみ野」に入ると、「カレア」の持つ温かみは保ちつつも、ホテルのラウンジを思わせる高級感を併せ持つエントランスがお出迎え。各居室は、介護サービスも受けられるようバリアフリー設計がされているのはもちろん、広さ、間取り、設備ともに新築分譲マンションを思わせるような本格的仕様。さらに建物裏手には広大な専用庭が。利便性の良い駅から徒歩圏内ながら、これほど好条件の集合住宅-サ高住であることを忘れてしまうほど、純粋に暮らしたい居住空間がそこにはあった。

 

心から暮らしたいと思えるときめく生活空間を目指して

「リーフエスコートあざみ野」の室内。落ち着いた色調で広さも33.15㎡〜。もちろんバリアフリーも万全だ

 2013年11月1日に竣工したばかりのこの施設について、介護住宅を多数手がけてきた株式会社荒井商店の取締役事業部長の三重野真さんは次のように語る。

 「これまでの施設は、どんなに充実していても、今までの生活を何かしら諦めなければならなかった。そこで我々は、高齢者である前に、一人の人間として心から住みたいと思える“ときめく”住まいを創ろうと思いました」

 「サ高住」は、2011年10月に創設された「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」に伴い誕生した新しいタイプの高齢者住宅。高齢者が安心して暮らせるバリアフリー設計であり、同時に介護の専門家による生活サービスが利用できる仕様、さらに住み慣れた街で介護サービスが受けられる地域の福祉・医療・交流の拠点であることが謳われており、2013年11月現在、4105棟のサ高住が全国で設置されている。

 「もちろんこれまでのサ高住も魅力あるものは多数ありますが、どうしても従来の特別養護老人ホームや介護サービス付き有料老人ホームの代替的存在であることが否めなかった。そうではなく、介護が必要な人はもちろん、そうでない高齢者でも暮らしたいと思える利便性、かつ地域の拠点としての機能も充実させ、本当の意味で社会に求められるサ高住を完成させようと思ったんです」(三重野さん)

 

近隣の高齢者から入居希望が殺到

 前述の通り、建物のクオリティは非常に高いレベルを確保しつつ、高齢者の暮らしやすさに配慮した有料老人ホームを展開してきた「アライブメディケア」の英知を集結した設計。その上で介護が必要になった際には、隣接するデイサービス施設「セコムシニア倶楽部あざみ野」のサービスを受けられる。医療が必要になれば、提携病院「横浜新緑病院」の対応が可能。さらに高齢者緊急対応サービス「セコム・マイドクタープラス」をはじめ、セコムが手がける多様な緊急サービスも整備。

 そして従来のサ高住にはない、高齢者の住まいと地域をつなぐ仕組みがこの施設にはあると、三重野さんは語る。

 「カレアは地域交流スペースであると同時に、横浜市の介護予防事業の一環である『元気づくりステーション』として、介護予防体操などのイベントを定期的に開催予定です。リーフエスコートあざみ野の住民だけでなく、地域住民の介護予防・健康づくりにも関わっていくのが、この施設の使命だと思っています」

 こうした魅力は、近隣の人にはすぐに伝わったようで、オープン20日目にして半数の居室が契約。介護住宅を展開してきた同社にとっても、驚異的な人気だと目を見張る。

 

将来的には都内でも展開する予定

 さらにレストラン「カレア」では、安全な食材で作られる、毎日食べても飽きない家庭料理が、入居者、デイサービス利用者はもちろん、近隣住民も味わうことができる。加えて入居者向けには掃除や洗濯など、日常家事を代行するサービスも展開。高齢になり身体が不自由になっても、衣食住快適な生活をおくれる環境が整っている。

施設の裏手には広々とした専用庭が広がる。春には美しい花々が咲き誇る。周囲を遮る建物もないので日当りも抜群だ

 「上質な有料老人ホームに負けないサービスが整っていますが、介護が必要なければ今まで通り暮らしてもらい、必要になれば速やかに移行できる。さらに賃貸なので、高額な一時入居金を支払わず、利用することができるのも利点です」(三重野さん)

 今後は都内でも同様の複合施設を展開する予定。詳細は未定とのことだが、本当の意味で暮らしたいと思える高齢者住宅がなかった都民にとって、非常に希望ある選択肢となりそうだ。

 

  
 

 

 

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