HOME » NEWS TOKYO バックナンバー » らくがきスポーツカフェ2
暮らし・文化
2010年9月20日号

らくがきスポーツカフェ(2)

ホッケーのグラウンドもピッチという

スポーツ・プロデューサー、NPO法人スポーツ見物協会 堀田 壽一

社団法人日本ホッケー協会

 社団法人日本ホッケー協会は、ホッケーワールドカップなどを東京で開催するため「ナショナル・ホッケースタジアム」を建設したいと奔走している。だが、ピッチが悩ましいのだ。

 ホッケーのピッチは天然芝ではなく人工芝。国際大会は人工芝が決まりなのだ。大きさはサッカーのピッチよりやや小さいので、人工芝のサッカーやラグビーなどのグラウンドと共用すればいいのだが、いかんせんホッケーのピッチは芝が13㎜と短く、ほかのスポーツと共用できない。共用のグラウンドの芝の長さは45㎜、天然芝なら芝刈り機で刈り込めるが……。

 そして水。選手が転倒した際、摩擦で火傷をしないように、またボールのスピードが増しエキサイトな試合が展開できるよう、ホッケーのピッチには水を撒くのだ。このウォーターベースの人工芝は、薄い水たまりの特殊なピッチ。都内でも2つの大学にしかない。

 2016年の東京オリンピックの誘致に成功すれば、東京都に「ナショナル・ホッケースタジアム」が建設される!と日本ホッケー協会は期待した。が、残念な結果に。団体球技で数少ないオリンピック出場実績をもつホッケー女子日本代表「さくらジャパン」は、ナショナルスタジアムができたら「ホッケーの聖地」にしたいと願っていた。スピーディで迫力あるプレーを見せたくとも、観客席のある専用の競技場が都内に一つもないからだ。

 東京都はスポーツ振興基本計画や2013年の国体開催などで、スポーツ施設の計画的な改築・改修などをしている。改修の一つに駒沢オリンピック公園総合運動場がある。日本ホッケー協会は「ホッケー競技場」を造ってくださいと、この春「要望書」を都知事宛に提出した。「第一球技場」の改修案はあるものの、共用の競技場とする意見が多数だ。

 「東京都は斬新な技術で水環境を変えたエコな人工芝のホッケー競技場を造った」と、各国スポーツ関係者に注目させる。そんなスポーツ都市東京の国際大会誘致のアピールもあると思うのだがどうだろうか。

●社団法人日本ホッケー協会 http://www.hockey.or.jp/

 


<筆者紹介>

堀田 壽一(ほった じゅいち)

愛知大学経済学部卒業。NHK入局。報道カメラマンを経て、NHKスペシャル「アフリカに架ける橋」「飢餓地帯を行く」「呉清源」など幅広いジャンルでカメラマンとして活躍。スポーツも各種目を取材、スポーツ報道センターチーフプロデュサーとしてサタデースポーツ、サンデースポーツ副編集長を務める。オリンピックはリレハンメル、アトランタ、シドニー、サッカーは1998年のフランス大会を現地取材。特にJリーグは1983年から取材を続けている。1997年、NHK退職後、関連会社でスポーツ番組制作に参加。2007年からフリーランス・スポーツプロデューサー。日本トップリーグ連携機構マネージメント強化プロジェクトアドバイザー、NPO法人スポーツ見物協会会員。

 

東京都自治体リンク
LIXIL
プロバンス
光学技術で世界に貢献するKIMMON BRAND
ビデオセキュリティ
レストラン アルゴ
株式会社キズナジャパン
ナカ工業株式会社
東京スカイツリー
東日本環境アクセス
株式会社野村不動産 PROUD
三井不動産 三井のすまい
株式会社 E.I.エンジニアリング
株式会社イーアクティブグループ
株式会社ウィザード・アール・ディ・アイ
 
都政新聞株式会社
編集室
東京都新宿区早稲田鶴巻町308-3-101
TEL 03-5155-9215
FAX 03-5155-9217