HOME » NIPPON★世界一<技術・技能> » (45) 株式会社マザーズシステム・ジャパン
技術日本一
2012年1月20日号

 

NIPPON★世界一 (45)

●株式会社マザーズシステム・ジャパン 
●港区浜松町 ●1988年設立 ●従業員15名

ストリーミング映像企画 ・制作・放送 

株式会社マザーズシステム・ジャパン

 日本にある世界トップクラスの技術・技能-。それを生み出すまでには、果たしてどんな苦心があったのだろうか。
 今や誰もがインターネット経由で動画を見られるだけでなく、機器さえ揃えば編集、制作までできる時代。そこで映像のプロに求められるのは、本物のコンテンツ企画力・制作力だ。約25年培った技術と経験を元に、同社はストリーミング(インターネット映像配信)で新たな展開を目指す。

(取材/種藤 潤)

 


 2011年7月30日。新宿アルタ前の新宿通りは、沖縄の伝統的な盆踊り「エイサー」一色に染まっていた。

2011年7月30日に行われた「新宿エイサーまつり」のUstream中継

2011年7月30日に行われた「新宿エイサーまつり」のUstream中継の様子。当日は約9000アクセスを達成した

 2002年より毎年7月最終土曜日に開催されてきた恒例の「新宿エイサーまつり」だが、2011年は東日本大震災の被災地復興支援を主旨として開催。

 そしてこの模様がUstream(動画共有サービス)を通じて全国にリアルタイム映像で配信され、約9000アクセスを達成。Twitterとも連動していたため、放送時間内は全国からの視聴者の感想がリアルタイムに飛び交っていた。

 特筆すべきは、その動画や演出の質の高さ。映像も安定的で鮮明、編集もメリハリがある。さらに司会進行や協賛企業の告知など、さながらテレビ局の映像制作をそのまま持ち込んだようなクオリティーであった。

 「弊社には映像制作のスペシャリストが集まっており、制作はもちろん、企画、演出、進行など、映像制作に関するあらゆる分野を網羅しています」

 同社メディア事業部プロデューサーの重川宇樹さんは、自信を持って語った。

 

 

約25年の歴史を持つ制作のスペシャリスト

メディア事業部プロデューサーの重川さん

 マザーズシステム・ジャパンの創業は1988年。社名にも冠されている「マザーズ」という名称の大量同時録音・録画装置を用いた映像制作会社としてスタートした。当初はコンサートや公演、結婚式や学校行事、研修などを撮影・録音・録画し、ビデオテープにて渡すスタイルだった。

 そして時は流れ、2000年頃。世の中はアナログからデジタルへ急速に舵を取りはじめた。同社代表取締役社長の首藤健次さんはその時流をいち早くキャッチし、映像制作をアナログからデジタルへ大転換。約1年半という短期間で、CD、DVDメディアによるデジタル映像コンテンツ提供のスタイルを見事確立した。近年同社の主流となっている事業がそれである。

 「そして今、まさに映像を取り巻く時代は大きく変わろうとしています。それが、インターネット通信による映像配信です」

 首藤社長はこの3年のうちに動画コンテンツはインターネット配信・共有がスタンダードになると見込み、かつてアナログからデジタルに転換した時と同じ想いで社内に変革を起こしている。

 

セミナー配信が中核
新規テーマのコンテンツも模索

 同社の現時点におけるインターネット動画配信サービスの具体的な展開は、以下の三つに分けられる。

 ひとつは、BAC(ビジネス会計人クラブ)などの税理士、会計士向けのセミナー配信サービス。Ustream上に「BACチャンネル」を立ち上げ、全国に顧客プロモーション用の映像を事前放送。会員登録すればリアルタイム視聴も可能になり、過去放送分のアーカイブの視聴も可能になる。

 二つ目は、前出の「新宿エイサーまつり」のような、これまで映像化していなかったイベントや映像を企画・制作しストリーミングすること。「新宿エイサーまつり」のあとにはモバオクとのコラボレーションにより、アニメソングの歌手たちが私物を出品するチャリティーオークションの告知映像を企画・制作。11月23日、横浜アリーナで行われた「ANIMAX MUSIX 2011」にて放映され、ファンの間で大好評だったという。

 「正直、アニメというジャンルは全く未開拓でしたが、新たな映像制作への手応えを感じました。今後もアイドルなど独自マーケットの映像制作・配信も模索していきたいと思っています」(重川さん)

 この二つの展開に加え、これまで同社が携わってきたDVDで提供するデジタルコンテンツを、ネット中継へ切り替えていく提案も行っている。

 

30年間培ってきた制作力・企画力が強み

 ネットによる動画放送が定着した昨今、見るインフラだけでなく、動画を制作する機材も安価かつ高機能なものが登場し、プロでなくとも誰もが動画を作成し、配信することができる時代だ。

 「それでも、弊社の存在価値は十分あります」

「新宿エイサーまつり」当日、同社は特設ブースを設けストリーミング映像の撮影、進行管理、演出等を行った

 重川さんは、自信を持って言い切る。

 最大の強みは、何といっても30年間培ってきた動画編集・制作のノウハウ。一流のコンテンツ制作のプロフェッショナルが揃い、かつプロ用の高額な機材を揃えている。誰でも動画が作れる、といっても中身が格段に違うのだ。

 さらにはコンテンツの企画力。単に映像を録画し配信するだけではメリハリがなく視聴者は飽きる。そこで求められる人員、進行、具体的展開など、映像技術云々ではないコンテンツそのものの質を、追求できるのだ。

 さらに同社はシステム開発も事業のひとつであり、制作した動画をインターネット上で多くの人に見てもらえるしかけづくりも可能だ。

 「これまでストリーミングの映像はネット系企業が主軸で制作してきましたが、これからは我々のようなコンテンツ制作のプロが中心になっていくと思います」(重川さん)

 首藤社長が語る3年後。ストリーミング業界の中心に同社がいる可能性は大いにある。

 

東京都自治体リンク
東京トヨペット
LIXIL
プロバンス
光学技術で世界に貢献するKIMMON BRAND
ビデオセキュリティ
アルゴ
株式会社キズナジャパン
伊豆ガラス工芸美術館
日野自動車
ナカ工業株式会社
東京スカイツリー
東日本環境アクセス
株式会社野村不動産 PROUD
三井不動産 三井のすまい
株式会社 E.I.エンジニアリング
株式会社イーアクティブグループ
株式会社ウィザード・アール・ディ・アイ
 
都政新聞株式会社
編集室
東京都新宿区早稲田鶴巻町308-3-101
TEL 03-5155-9215
FAX 03-5155-9217