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環境
2012年12月20日号


第20回 東久留米の農家がグループで取り組む
江戸東京野菜

取材/細川奈津美

取材協力/江戸東京・伝統野菜研究会代表 大竹道茂
大竹道茂の江戸東京野菜通信 http://edoyasai.sblo.jp/

 

大山さん栽培の三河島菜。

大山さん栽培の三河島菜。漬物のほか鍋に入れても美味

 マスコミで事あるごとに紹介され、知名度が上がってきている江戸東京野菜。が、実際は、どこに行けば買えるのか、どのようにして食べればいいのかわからないといった消費者の“珍しいものになかなか手を出さない”という傾向により、せっかく江戸東京野菜を作っても販売ルートの確保が難しいのが現状だ。

 昨年、JA東京みらい東久留米支店の髙倉国昭次長は、地元で江戸東京野菜の栽培を始めるにあたり、生産者選び、販売ルート探しから取り組んだ。

 「メンバーの中で一人でも欲が出るようなことがあったら、成り立っていかないんです。誰にお願いするか、そこが一番苦労しました」と髙倉次長。考え抜いた結果、地元のスーパーに野菜を出荷しているグループメンバー6人に依頼し、小平市の江戸東京野菜の栽培農家・宮寺光政さんの指導のもと、まずは東京長かぶ(品川かぶ)、金町小かぶから栽培を開始した。

大蔵大根を販売している直売所

大山さんの畑。三河島菜は今年始めたばかりだというが、立派に成長していた

 「ここに来てようやく出荷先も増えてきました」とメンバーの一人、大山裕視さん。江戸東京野菜を扱う料理店、都内の学校給食などからも注文を受けるようになり、今では亀戸大根、寺島なす、馬込三寸人参、伝統小松菜、早稲田みょうがといった江戸東京野菜を手掛けるまでになった。

 「グループで取り組むことの良さは、それぞれ情報交換ができるだけでなく、皆で頑張ろうと思えること。仲間がいるから頑張れる、良いものが作れるんです」と同じくメンバーの村野善安さん。JA東京みらい直売所の会長も務める小寺宏さんは「どういうものが新鮮で美味しいか、わかってくれる消費者もいる。そういう人を一人でも増やしたい」と話す。

市内で江戸東京野菜に取り組むグループメンバー6人のうちの3人。左から小寺宏さん、村野善安さん、大山裕視さん

 今年からは三河島菜の栽培も始まった。出来は上々。もともとは漬菜だというが、「鍋に入れてもおいしい」と生産者自ら太鼓判を押してくれた。

 ●直売所所在地/みらい東久留米新鮮館
東久留米市幸町3―7―2 TEL 042・475・0022

 

 

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