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技術日本一
2009年8月20日号
蛍光灯型LED

●株式会社カネヒロデンシ ●広島県三原市(本社) ●2003年5月設立 ●従業員数12名

NIPPON★世界一 (20)

蛍光灯型LED

カネヒロデンシ

 世界でもトップクラスの技術・技能―。それを生み出すまでには、果たしてどんな苦心があったのだろうか。省エネのムーブメントは、止まるところを知らず、多くの分野で取り組まれているが、中でも話題となっているのがLED照明。日本中の蛍光灯が全て替えられても不思議ではない、その省エネ効果で注目を集めているのが蛍光灯型LEDだ。その優れた特徴をご紹介する。

(取材/平田邦彦)

 LED(発光ダイオード)照明が持つ特性は、何といっても長寿命、省エネ、省資源が際立っている点だ。地球温暖化が叫ばれ、CO2の削減が言われる中で、このLED照明は、その性能の向上もあいまって、ますます注目される存在となっている。

 株式会社カネヒロデンシは、平成15年に創業。マンション、ホテルなどの空調スイッチを製作する個人会社としてスタートした。

 17年、中国のSUNPU社のLEDを扱う日本の総代理店としてこの世界に入り、18年には業容拡大のため株式会社に改組。兼森雅弘氏が代表取締役社長に就任し、株式会社ニューロード(代表取締役社長・小法師好昭)を販売窓口として、蛍光灯型のLED照明をスタートさせた。

 

回路の開発と放熱の構造を工夫

 LEDの欠点としては、製品寿命の安定性が確保できていないことが指摘されるが、カネヒロデンシは、一つ二つが欠けても、さほど影響を受けない回路の開発と、もう一つの欠点だった放熱のための構造を工夫し、極めて安定度の高い製品を作り出すことに成功した。それぞれの技術は現在、特許を出願しているところだ。

 大手電機メーカーのほとんどが、蛍光灯型LEDの製品を作っておらず、専ら中小のメーカーがそれぞれ独自に製品を発表しているが、それは大手が、未だに従来型の蛍光灯を生産していることや、LED製品の安定性に懸念があるとしていると考えられるが、そこにカネヒロデンシのようなベンチャーが入り込む余地が生まれるのだ。

 当初は中国製のLEDを使って製作を始めたが、商品の完成度、イメージなどを勘案して今日では全てパナソニック・セミコンダクター社製のLEDを使用して製品を作り出している。

 今のところ市場価格はまちまちで、1本が1万円を切る製品から3万円を超えるものまでさまざまだが、輝度もスタート直後とは比較にならない明るさを確保できているし、その圧倒的な省電力(およそ従来品の1/3)は、従来品に比べて高い導入価格を吸収できるだけの存在となってきている。

 

不必要な天井の照明をなくし、さらに省エネ

従来型蛍光灯とLED蛍光灯タイプの照明範囲の違い

従来型蛍光灯とLED蛍光灯タイプの照明範囲の違い
※クリックすると拡大されます。

 確かにインバーター蛍光灯は省エネといわれ、輝度は従来品の90ルックス(2m離れた机上の明るさ)に比べて130ルックスと明るいが、その分、照明器具を減らさないと、省エネにはならない。その点、蛍光灯型LEDは管を従来型のものと入れ替えるだけで110ルックスの輝度を持つし、その上電力使用量が少ないから、明るくなった上にコストダウンが図れる。

 蛍光灯型LEDを使うと、従来の蛍光灯に使われていた安定器が不用となるが、その段階で器具メーカーのPL(製造者責任)は消滅し、もし事故が発生しても、まったくの自己責任となる。したがって従来型の蛍光灯の器具をそのまま使うことには問題があるが、カネヒロデンシでは専用の取付け台も生産販売しており、この問題を解決している。

2008年『メッセナゴヤ2008~環境チャレンジの祭典』

2008年『メッセナゴヤ2008~環境チャレンジの祭典』に出展した時の様子

 さらに蛍光灯型LED照明は、天上まで照らしていた従来型と異なり、光は120゜の角度でしか照らさないから、その点でも無駄な電力を使わずに済むこととなる。

 LED照明は、この数年で劇的に普及すると思われるが、一歩先行している、カネヒロデンシとニューロードの動向に着目していきたい。

 

代表取締役社長の兼森雅弘氏

代表取締役社長の兼森雅弘氏

 

 

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