自然を感じ、スポーツも楽しめる
イベントでは年間25万人を集客

BE STAGEは、渋谷と原宿を結ぶ通称「ファイヤー通り」の中間地点にある。3駅(渋谷・原宿・明治神宮前)11路線から徒歩でアクセスでき、周辺は、代々木公園やMUFGスタジアム(国立競技場)、NHK放送センター、渋谷公会堂など、渋谷を象徴する施設が立ち並ぶ。まさにここは、「働く」「暮らす」「遊ぶ」など、様々な目的で国内外から多くの人々が訪れる都内屈指のエリアである。

公園全体は、四季が感じられる植栽や芝生とともに、各所にベンチが配され、都市部にいながら自然の中で落ち着いて過ごすことができる。その中央には、屋外型のイベントスペースを設置。さらに、誰でもスケートボードの練習ができるパークも併設している。

「本施設が目指すのは、アーバンスポーツの聖地です。そのため、スケートボードが日常的に楽しめる設備を配置しながら、イベントも積極的に企画・開催しています。他社と協業しながら、スケートボードやダブルダッチ、ブレイキンなど、オリンピック等に出場する世界的トップアスリートを招聘したイベント含め年間60回以上開催し、来場者は25万人に達しました」(都市事業ユニット渋谷事業本部運営企画グループリーダーの池田祐一さん)

敷地の渋谷側には3階建ての商業ゾーンが建ち、1階は開放的なテラス席を配し、ハワイの老舗人気レストランが日本初上陸となった「Tiki’s Tokyo(ティキズトウキョウ)」と「NORTH SHORE CAFE(ノースショアカフェ)」が入居。前者では地元の人気メニューや日本オリジナルメニュー、後者ではドリンク、アイスクリームなどのテイクアウトメニューを中心に提供している。また、「&102」ではオーガニックな暮らしと環境、健康、教育をテーマにした商品の提供やイベントを行っている。2階はニューバランスジャパンのランニングに特化したカフェ併設型店舗「New Balance Run Hub 代々木公園」とともに、「Spot.Yoyogi Park」では、ダンスやストリートスポーツを通じたコミュニティ交流スタジオを設置。3階は「まなぶ」をテーマにしたスポーツスクールや体験学習、「たのしむ」をテーマにしたランニングステーション(ランステ)、ボディメンテナンス、エクササイズレッスンを提供するスペースとともに、学童施設が入居している。

「Tiki’s Tokyoは、弊社含む事業体がハワイ本社からライセンスを受けて運営を行なっています。代々木公園で散歩する際にご利用いただけるよう、1階はテラスだけでなくフロア内でもペットも一緒に食事を楽しめる設計にし、ドッグ用のフードも提供しています」

BE STAGEのロゴ。BEには施設のキャッチコピーの「はじめる人になろう」の「なる=BE」の想いが込められているという

BE STAGEのロゴ。BEには施設のキャッチコピーの「はじめる人になろう」の「なる=BE」の想いが込められているという

都市型ウェルビーイング実現のため
なにかをはじめられる場に

BE STAGEは、東京都が実施する都市公園法に基づく公募設置管理制度「Park-PFI」を活用し、東急不動産株式会社、東急株式会社、株式会社石勝エクステリア、株式会社東急コミュニティーの4社で運営を行っている。その施設運営の主体が東急不動産である。

「東急グループでは、渋谷駅を中心とした半径約2.5kmを指す『広域渋谷圏構想(Greater SHIBUYA2.0)』を掲げ、これまで『働く・暮らす・遊ぶ』 が融合するまちづくりに取り組んできました。BE STAGEはそのなかのウェルビーイングを実現する基盤整備事業のひとつとして、ランニングやヨガなど健康増進につながるスポーツとともに、スケボーやダンスなどのアーバンスポーツも自ら学び、ライフスタイルに取り入れてもらえる、これまでにない形の都市公園の形を目指します」

コンセプトは、「はじめる人になろう」。ニューバランスジャパンのランニングに特化した店舗やランステに加え、渋谷未来デザインが運営するスタジオ「Spot. Yoyogi Park」では、アーバンスポーツのレッスンを受けられる施設も設置、そこでは、イベントに出演する世界的アスリートから直接指導を受けることもできるという。

「トップアスリートには指導してもらうだけでなく、BE STAGEを自身の練習の場として活用していただいています。アーバンスポーツといっても、東京都心部での練習の場を見つけるのは難しく、そうした形でのアスリート支援も、BE STAGEの大切な役割だと認識しています」

さらに渋谷未来デザインとは、スタジオ運営にとどまらず、アーバンスポーツイベントの企画、運営、コミュニティ形成などBE STAGEが目指すアーバンスポ―ツの聖地へ向けた連携も行っているとのことだ。

BE STAGEで行われた一周年イベントの様子

BE STAGEで行われた一周年イベントの様子

企業が仲間になりイベントを作る
持続可能な公園づくり

開業から1年。前出の通りイベントは多くの集客を達成しているが、一方で平日でも、この施設ならではの都市と公園の融合が構築できつつあるという。

「昼間は、周辺に暮らすお子様連れの家族や、犬の散歩ついでに訪れる方。夕方はランニングやヨガをしに訪れる仕事帰りの方。夜はナイトイベントが行われる横で、お酒とともに食事を楽しむ方。時間帯によって利用する方の特性が見えてきました」

今後は、イベントを中心とした更なる認知向上に加え、「Park-PFI」事業ならでの公共性をもった事業を手掛けていき、「経済合理性の中での持続性」を実現させていきたいという。

「イベントは、出演するトップアスリートたちの情報発信力のおかげで、世界で100万人規模の方々にSNS等で視聴してもらえています。その継続的な実施とともに、自治体や地元商店会との連携も強め、都市部の回遊性をより一層高めていきたいと思います。

同時に、こうしたイベントも含めた収益性を高め、経済的な持続性を確立することも重要です。そこで、単なる協賛やネーミングライツなどとは異なる、アーバンスポーツイベント等に協賛いただくことで、企業の課題解決につながるモデルができないか模索しています。一方的な資金提供ではなく、仲間の一員として、一緒にイベントを作り、その結果として企業の課題解決につながる、というイメージですね。そのためにも、これまで以上に施設入居者様が一体となって、より多くの仲間が参加したいと思える企画や運営方法などを作り上げるため、現在も定期的にミーティングを行っています。みなさん、今までにないものを作ろうと熱量は高いですね」

まさに施設一体となって、新しい都市型公園の「はじめるひと」を目指し、その土台づくりを東急不動産が担っている、といえよう。ぜひ今後のBE STAGEがどのように渋谷、原宿のまちで受け入れられていくか、楽しみに見守っていきたい。

BE STAGEを担当する渋谷事業本部 運営企画グループリーダーの池田祐一さん。胸には東急グループとして出展する「2027年国際園芸博覧会」のバッジを着用

BE STAGEを担当する渋谷事業本部 運営企画グループリーダーの池田祐一さん。胸には東急グループとして出展する「2027年国際園芸博覧会」のバッジを着用