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環境
2012年1月20日号


第9回 長さが70センチ以上にもなる伝統野菜
滝野川ごぼう

取材協力/江戸東京・伝統野菜研究会代表 大竹道茂
大竹道茂の江戸東京野菜通信 http://edoyasai.sblo.jp/

 

滝野川ごぼう

1m以上掘り起こさないと収穫できないためユンボが活躍

 「滝野川ごぼう」は元禄年間(1688~1704年)に北豊島郡滝野川村(現在の北区)で栽培されていた伝統野菜。香り高く柔らかで、長さが70㎝から1m近くにもなるのが特長だ。中山道の往来が盛んだった滝野川から全国に広がった滝野川ごぼうは、現在、国内で生産されるごぼうの9割以上の品種の元祖といわれている。昨年からこの滝野川ごぼうの栽培を始めた小平市の農家・岸野昌さんを訪ねた。

 代々農家である岸野さん宅の畑の広さはおよそ3000㎡。「これでも宅地化が進み、半分以下になった」というが、広大な敷地内には柿や栗の木があり、にんじん、ブロッコリー、小松菜など、さまざまな種類の野菜を岸野さん一人で栽培し、近くのJA直売所と自宅前で販売している。

滝野川ごぼうを生産する岸野さん

「伝統野菜は普通の野菜と比べて手間がかかる分、手に取ったときの嬉しさは格別」と岸野さん

 「先輩の農家から江戸東京野菜栽培の協力依頼があり、三河島菜、品川かぶの栽培を始めました。昨年から滝野川ごぼうに挑戦しましたが、なかなか難しくて」と岸野さん。

 前述の通り、長さがあるため、まっすぐなごぼうを育てるためには1m近くユンボで土を掘り起こし、種まきをしなければならない。また収穫前にも時々掘り起こしてみないとうまく育っているかどうか様子がわからないという。

 収穫には機械を使うとはいえ最終的には手作業。特殊な器具を使って丁寧に土を削り取ってから抜いていく。

 「今ではユンボがありますが、昔の人は本当に大変だったと思います。そんな先人の方たちのためにも伝統野菜を存続していかなければ。今年はもっと良いものが作れるように頑張ります」

滝野川ごぼう

枯水で枝分かれしてしまったが、長さは70㎝を超えていた

 広大な農地を一人で切り盛りするだけでも大変なのに、予想がつかず手間もかかる伝統野菜に果敢に取り組む岸野さん。生産者の厚い思いがあってこそ、私たちの豊かな食生活が成り立っている。

●岸野農園 小平市仲町300

 

 


 

本記事でご紹介した「滝野川ごぼう」を使った料理「滝野川ごぼうの揚げびたし」の作り方はこちらをご覧ください。

 

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