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都議会 第2回定例会閉会2017年06月20日号

 

 都議会第2回定例会は7日、最終本会議を開き、知事提出の全42議案が可決された他、意見書「駐留軍関係離職者等臨時措置法の期限延長に関する意見書」一件と決議一件が採択され閉会した。なお議員提出議案「東京都シルバーパス条例」の一部改正は、共産とネットのみの賛成少数で否決された。第2回定例会の閉会により、今期第19期の都議会議員の活動は実質的に終了したことになる。

今期最後の定例会

都議会第2回定例会

 2日に行われた各会派による代表質問・一般質問では、五輪や市場移転問題、受動喫煙防止対策などで都側と議論を交わした。

 登壇したのは高橋信博氏(自民)、中山信行氏(公明)、斉藤あつし氏(東京改革)、和泉なおみ氏(共産)、おときた駿氏(都民ファースト)、小松久子氏(ネット)の6名。

 自民の高橋氏は「小池知事は就任前に都政が決めたことをいたずらに否定しようとしているように見える」と批判、都政における2020年の時間軸の認識を質した。

 小池知事は「市場問題は移転を延期し、地下水モニタリングの結果を見届けたからこそ、安全・安心の確保のためのその確認や持続可能性のチェックなど、50年、100年の鳥の目でもって市場のあるべき姿を総点検することにつながっている。過去の都政を、決めたことをいたずらに否定しているという指摘は全く当たらない」と一蹴した。

 公明の中山氏は受動喫煙防止対策を取り上げ、「日本の受動喫煙対策は極めて遅れている。受動喫煙による健康被害の抑制に向け、屋内を禁煙とする受動喫煙防止条例の制定を急ぐべきだ」と迫った。小池知事は「都民の健康増進の観点や、オリンピック・パラリンピックのホストシティーとしての責任を果たすためにも受動喫煙防止対策に取り組んでいかねばならない」と都の責務を強調、「受動喫煙防止対策にスピード感を持って取り組み、都独自の条例化も検討する」と意欲を見せた。

 都民ファーストのおときた氏もこの問題を取り上げ、「東京都から積極的な受動喫煙防止対策を進めていかなければならない」と主張、小池知事も意欲的な答弁をしている。

 東京改革の斉藤氏は「東京都公文書の管理に関する条例」が提案されていることを受け、公文書の管理を従来の体制からきっぱりと変えるべきだと提案した。小池知事は「今回の条例化は全庁的に統一したルールの確立を図ることで、さらに一歩進んだ公文書管理を実現しようとするものだ」と説明、理解を求めた。

 築地市場の現地再整備を主張する共産の和泉氏は、築地市場で30カ所の土から基準値を超える有害物質が検出されたものの「最大でも環境基準の4・3倍という軽微な汚染だ。必要な対策を再整備を進める中で行えば、環境基準を十分クリアできる」と知事の認識を質した。小池知事は「今後、汚染が基準を超えて検出された地点についてはボーリング調査を実施し、有害物質の程度について詳細に把握する」と答弁した。

 ネットの小松氏は、五輪のレガシーとしてホームレス対策を推進するよう提案、小池知事は「2020大会では多様性と調和、これが大会ビジョンの基本コンセプトのひとつだ。ホームレスの一日も早い自立を目指して、生活の安定に向けた総合的な対策に引き続いて取り組む」と述べた。

 

 

 

 

タグ:東京都議会 第2回定例会

 

 

 

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