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数字で見るTOKYO 第3回2017年07月20日号

 
東京街角ウォッチャー 松本 典久

2.56倍 2017年東京都議会議員選挙における最大較差

 さる7月2日、東京都議会議員選挙が執行された。投票率は2013年6月23日に執行された前回の43・50%から51・28%へとアップし、有権者の関心の高さを思わせる選挙となった。もっとも投票率だけでいえば、今世紀後でも2009年7月12日執行の選挙では54・49%となっており、安泰といえる状況ではない。

 今回の選挙で最も投票率の高かったのは利島村の84・80%で、以下、御蔵島村、大島町など特例選挙区となる島部が続く。10位に北区が入っているが、実は今回の選挙は昨年の第2回定例都議会で選挙区別の議員定数が改正されており、北区は4人から3人と1人減っている。候補者にとっては激戦区とされ、有権者の関心もその分高かったようだ。

 ちなみにこの改正では、都人口は引き続き増加しているため、議員定数は従来同様127人のまま。一方、選挙区別では町田市は3人→4人、北多摩第三(調布市・狛江市)は2人→3人と増やし、中野区は4人→3人、そして北区も4人→3人へと減らしている。また、千代田区を特例選挙区から外し、東京の特例選挙区は島部だけとなった。これにより1票の重さの均等化が期待され、特例選挙区を除く最大較差は改正前2・65→改正後2・48になるとされている。

 今回の選挙当日の議員定数1人当たりの有権者数は中央区の12万2516人が最大で、特例選挙区を外れた千代田区の4万7902人が最少となった。計算してみると2・56。改正前より改善されたが、期待されたほどではなかったというところだろうか。ちなみに千代田区のひとつ上は新宿区の6万5456人で、1・87となる。これは衆議院のいわゆる「区割り改定法」で目指す1・956より低く、選挙区方式の選挙では許容せざるを得ないところだろうか。

 

 

 

 

タグ:東京都議会選挙 議員定数改正

 

 

 

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