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伸ばせ!健康寿命 第5回2016年05月20日号

 
伸ばせ!健康寿命
自分の“健康寿命”について、考えたことがありますか?長生きできても健康でいられなければ、いきいきとした時間を過ごすことはできません。そこで、健康とスポーツを科学的に研究し、健康運動指導士の資格をお持ちの後藤真二氏に、“誰でも” “今から” “簡単に”行える健康寿命を延ばすエクササイズを紹介していただきます。

 

歩数と体重を測って健康づくり

 ウォーキングに最適な季節になりました。健康診断も近づき、ウォーキングを始めようと考える方もいらっしゃるでしょう。ところで皆さんは、自分が1日にどれくらい歩いているかわかっていますか?

 健康日本21によると、平成22年度の日本人の平均歩数は、20〜64歳の男性7841歩、女性6883歩、65歳以上の男性5628歩、女性4584歩で、健康日本21の目標値には達せず、男女いずれの年代でも毎年低下傾向にあります。つまり、ますます便利になる現代では、かなり意識しないと歩数を増やすのは難しいことが伺えます。

 健康日本21の目標値は、現在の歩数+約1500歩です。また1日8000歩や1万歩が良いなどの話を聞いたことがあると思いますが、健康づくりは一人ひとりの健康状態や体力に基づいて行う必要があります。だから自分がどれだけ歩いているかを知ることはとても大切なのです。

 そのためには歩数計が必要ですが、最近は多くの携帯電話に歩数計機能が組み込まれているので買う必要はありません。また、スマートフォンでは、Androidなら「GoogleFit」、iOSなら「ヘルスケア」というソフトが無料で使えます。

 携帯電話やスマートフォンはいつも持ち歩くので、着け忘れることもありません。また、機種によっては、いつ・どれくらい歩いたかなどをグラフで示してくれるので、自分の行動が一目でわかり、それをもとに歩数を増やす方法を考えることもできます。さらに体重も記録すれば、歩数と体重の関係に気づくかもしれません。

 たとえば、仕事をしている人では、平日は良く歩くが、土日は歩かないため、体重が平日5日間で少し減るのに、土日に元に戻ってしまう方が結構います。こういう方が体重を減らしたいなら、土日少なくとも1日は運動すると良いことがわかります。また、携帯電話やスマートフォンでは目標設定ができ、達成すると振動して励ましてくれたりもします。

 こんなに便利なものが無料で使えるのです。ぜひ有効活用して自分の生活習慣を確認し、それにもとづいて健康づくりのためにできることを考えてはいかがでしょうか。

 


後藤信二氏

後藤 真二(ごとう しんじ)
スポーツクラブNAS株式会社 スポーツ健康医科学研究室 室長

 大学教員を経て2008年より現職。「ココロ、ウゴカセ」の経営理念に基づき、単なる運動の場ではない、子供から高齢者まで誰もが楽しんでいるうちに健康になれるクラブづくりを目指して、安全かつ効果的で楽しいプログラムづくり、および健康セミナーや情報誌等での情報発信を担当している。教育学博士、健康運動指導士、ホームヘルパー2級。

 

 

 

 

タグ:健康 スマホアプリ GoogleFit ヘルスケア

 

 

 

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