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伸ばせ!健康寿命 第6回2016年06月20日号

 
伸ばせ!健康寿命
自分の“健康寿命”について、考えたことがありますか?長生きできても健康でいられなければ、いきいきとした時間を過ごすことはできません。そこで、健康とスポーツを科学的に研究し、健康運動指導士の資格をお持ちの後藤真二氏に、“誰でも” “今から” “簡単に”行える健康寿命を延ばすエクササイズを紹介していただきます。

 

雨は歩き方チェックのチャンス

 梅雨の時期、濡れた道は滑りやすいので注意が必要です。また泥はねがいやだという方もいらっしゃるのではないでしょうか? いろいろな歩き方で、どのように泥がはねるかを調べると、泥はねには、靴の履き方と歩き方が関係していることがわかりました。

雨の日の歩き方

 皆さんは歩く時、靴紐をしっかりと締めていますか? せっかく買ったウォーキングシューズでも、脱ぎ履きが面倒だからと紐を緩めにしている方はいらっしゃらないでしょうか。靴が足にしっかりとフィットしていないと、足が空中にある時に、靴が揺れて泥はねが起こりやすくなります。

 もちろんフィットしていない靴は、転倒の危険を高めたり、けがの発生の原因にもなりますから、正しく履くようにしましょう。

 シューズを履く際は、必ず靴紐を緩めてから足をしっかりと靴に入れて紐を軽く締めます。そのまま踵で軽く地面をたたくようにしたら、今度は体重を前にかけて地面を蹴る形にして紐をしっかりと締めてください。

 歩き方で注意する点はつま先の向きです。女性は内股になりやすいのですが、内股で歩くと、地面を蹴る足裏の位置が親指でなく小指側になり、蹴った後に足が回転してふくらはぎに泥がはねやすくなります。

 また内股だと脚を後ろに伸ばしにくいので、お尻が出た姿勢になり歩幅が広げにくいなど、見た目もよくありません。加えて股関節や膝にも余分な負荷がかかるため、女性に多い変形性股関節症や変形性膝関節症の一因にもなります。

 一方、外股の人は、踵の上に泥がはねやすくなります。内股や外股は、自分のつま先を見ればわかりますが、歩いている時にずっとつま先を見ているわけにはいきません。そこで、足の親指で地面をしっかりと後ろに蹴ることを意識しましょう。またこの時、お腹を少しへこませると姿勢が良くなって足を後ろに蹴りやすくなり、泥はねしにくくなります。

 歩くのがちょっと憂鬱な雨の日は、泥はねを利用してご自分の歩き方を確認するチャンスです。ぜひ梅雨の間に正しい歩き方をマスターしましょう。

 


後藤信二氏

後藤 真二(ごとう しんじ)
スポーツクラブNAS株式会社 スポーツ健康医科学研究室 室長

 大学教員を経て2008年より現職。「ココロ、ウゴカセ」の経営理念に基づき、単なる運動の場ではない、子供から高齢者まで誰もが楽しんでいるうちに健康になれるクラブづくりを目指して、安全かつ効果的で楽しいプログラムづくり、および健康セミナーや情報誌等での情報発信を担当している。教育学博士、健康運動指導士、ホームヘルパー2級。

 

 

 

 

タグ:健康 雨の日の歩き方

 

 

 

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