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伸ばせ!健康寿命 第11回2016年11月20日号

 
伸ばせ!健康寿命
自分の“健康寿命”について、考えたことがありますか?長生きできても健康でいられなければ、いきいきとした時間を過ごすことはできません。そこで、健康とスポーツを科学的に研究し、健康運動指導士の資格をお持ちの後藤真二氏に、“誰でも” “今から” “簡単に”行える健康寿命を延ばすエクササイズを紹介していただきます。

 

自分の歩きを知ろう

 前回は歩く能力を評価するための3分間歩行をご紹介しました。

 ところで毎日の歩きも体力に影響され、特に体力が落ちてくると普通の歩きが遅くなります。また歩く速さは、体調や気分にも影響されるので、毎日の歩行速度を記録できれば身体や心の状態を知る手がかりが得られます。

 歩数はこれまでも歩数計で測ることができました。しかし最近は、歩数計を買わなくてもそれがついた携帯電話が増えています。さらにスマートフォンなら歩数だけでなくGPS機能で位置を知ることができ、移動距離もわかります。同時に移動時間もわかるので移動速度、つまり歩く速さも知ることができます。

Runtastic

 スマートフォンにはウォーキングやランニングを記録する無料のアプリがたくさん用意されているので、「ウォーキング」で検索をしてみてください。

 アプリは大きく分けて2つのタイプ、つまり常に起動していて移動した場所を自動で記録してくれるタイプと、歩いたり走ったりする時にスタートさせてエクササイズが終わったら止めてその間の活動を記録するタイプがあります。

 自分の歩きを詳しく知るには、後者のタイプがお勧めです。例えば「Runtastic」というアプリは、歩いた時間と距離だけでなく、1分間当たりの歩数(歩きのテンポ)や歩幅も測れます。通勤などで歩く時にこのアプリを利用すれば、自分が普段どう歩いているのかがわかります。

 また、いろいろな歩き方をしながら測定し、その結果と自分の感覚を比較することで、しだいに歩いている速度や歩幅がわかるようになります。そうすると、ウォーキングをエクササイズとして活用しやすくなります。

 スマートフォンを利用していない方は、次の方法で試してはいかがでしょうか。

 いつも同じコースを歩く方は、かかった時間を測れば以前と比較でき、ウォーキングの成果を確認することができます。1週間分程度を平均するとより正確になるでしょう。

 いろいろな場所を歩いた時は、WebでGoogleマップなどの地図ソフトを利用して、歩いた距離を求めて所要時間で割れば速度を計算できます。

 また、時々1分間の歩数を実際に数えることをお勧めします。歩数を数えながら歩くと、リズム良く一定ペースで歩きやすくなります。

 せっかく歩くのなら、ぜひご自分がどう歩いているかを確認して、身体と心の状態把握に役立てましょう。

 


後藤信二氏

後藤 真二(ごとう しんじ)
スポーツクラブNAS株式会社 スポーツ健康医科学研究室 室長

 大学教員を経て2008年より現職。「ココロ、ウゴカセ」の経営理念に基づき、単なる運動の場ではない、子供から高齢者まで誰もが楽しんでいるうちに健康になれるクラブづくりを目指して、安全かつ効果的で楽しいプログラムづくり、および健康セミナーや情報誌等での情報発信を担当している。教育学博士、健康運動指導士、ホームヘルパー2級。

 

 

 

 

タグ:健康 歩く Runtastic

 

 

 

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