「GRAND CYCLE TOKYO」プロジェクト

  • 写真提供:東京都

 コロナ禍の「新しい生活様式」で自転車活用が推奨されたことに加え、4月のヘルメット着用努力義務化、7月のタンデム自転車(座席が前後にあり二人乗りができる自転車)の都内公道通行解禁等、自転車が注目を集めている。このような状況下、都では、環境にやさしく、健康にもよい自転車を更に身近なものとするため、「GRAND CYCLE TOKYO」プロジェクトとして、自転車に関する様々なイベント等を総合的に進めている。今回は、このプロジェクトについて紹介する。

昨年度のレインボーライドの様子

「レインボーライド」の新コース決定 レインボー&東京ゲートブリッジに

大会のレガシーを未来に繋ぐため、東京2020大会の会場が集積する臨海部で、昨秋、自転車ライドイベント「レインボーライド」及びスポーツ体験イベント「マルチスポーツ」を開催した。

 初開催となった昨年は、荒天にも関わらず多くの参加者が来場した。普段自転車では走れないコースを走り、非日常を体験できたこともあって、「自転車の魅力を実感できた」、「来年もまた参加したい」など、多くの好意的な意見が寄せられた。また、「レインボーブリッジ封鎖」とのキーワードとともに、イベントが広く知れ渡ることとなった。

 今年も11月23日(木・祝)に、規模を大きくして実施。イベントを象徴するレインボーブリッジに加え、新たに東京ゲートブリッジもコースに含める。東京のランドマークである2大ブリッジを走行できる特別感を味わえるコースとなっており、さらなる盛り上がりを見込んでいる。自転車愛好家だけでなくファミリーでも楽しめるよう、ロングコース(約32㌔)の他、ミドル(約19㌔)、ショート(約8㌔)の3コースを用意。参加者は全コース合計5000人程度を予定しており、7月頃から特設サイトにて募集を開始する。

 今回も、スポーツ体験イベント「マルチスポーツ」を併催。スポーツ体験やアスリートによる競技デモンストレーション、ステージイベント等、子供から大人まで誰もが楽しめる内容となっている。

「レインボーライド」の新コース(ロングコースの全長:約32㌔)

東京ゲートブリッジ(新コースイメージ)

「THE ROAD RACE TOKYO」開幕

 多摩地域では、東京2020大会の自転車ロードレースのレガシーコースを活用した本格的なロードレース「THE ROAD RACE TOKYO」を12月3日(日)に新たに開催する。東京2020大会の都内コースを中心に1964年東京五輪で使用されたコースも一部活用。日本では希少な市街地におけるワンウェイレース(スタート・フィニッシュが別)を展開する。

 レースはプロ・実業団・学生等の選抜選手による「エリート(男子・女子)」と、視覚障害選手が出場する「パラサイクリングタンデムタイムトライアル(男子・女子)」の、計4部門で開催される。エリートは八王子市の富士森公園を出発して武蔵野の森公園を目指すコースで、男子は72・6㌔、女子は49・8㌔で争われる。パラサイクリングは、武蔵野の森公園前スタジアム通りを発着点とする周回コースとして、男子は4周(24・4㌔)、女子は3周(18・3㌔)を走る。トップアスリートの迫力や疾走感ある走りを間近で見てほしい。

 大会前日の12月2日(土)には、味の素スタジアム敷地内の特設周回コースで、一般参加者向けのレースも行う。初心者から愛好家までが幅広く参加できるイベントとなっている。

 また、レースに併せ、12月2日、3日の両日に亘り、味の素スタジアムで、多摩地域等の魅力発信イベントと自転車を中心としたイベントを開催する。地域の魅力発信イベントでは、レースの舞台となる多摩地域を紹介し、来場者がその魅力を「見て・食べて」楽しく美味しく体感できる場を設ける。自転車を中心としたイベントは、試乗会を始め、サイクリストからファミリー層まで幅広く楽しめるプログラムとする。

「THE ROAD RACE TOKYO」のコースマップ(エリート男子・女子)

自治体と連携した自転車関連イベント

 7月以降、都内各自治体と連携して自転車関連のイベントを開催。これは、自転車活用の促進及び安全啓発等と、「レインボーライド」や「THE ROAD RACE TOKYO」に向けた気運醸成を図ることを目的とする。自転車安全教室やキックバイク体験会等、各自治体の状況やニーズに合わせて実施。詳細は、随時、特設サイトに掲載していく。

アンバサダー

 スポーツタレントとして自転車イベントを含め各方面で活躍している武井壮さん、稲村亜美さんが、アンバサダーに就任する。イベントへの参加、SNSによる情報発信等により、「GRAND CYCLE TOKYO」を効果的に発信し、自転車の魅力を幅広い層に伝えていく。

 都は「GRAND CYCLE TOKYO」の取組を通じて、東京の魅力を発信していくとともに、スポーツサイクルをはじめとする自転車の活用の推進を図ることで、スポーツが日常に溶け込んだ「スポーツフィールド・東京」の実現を目指していく。

 (写真提供・東京都)

武井壮さん

稲村亜美さん

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